第七章 C.D.の計略
暴れる侍
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魔化魍を追って、トゥスクルに入ったヒビキたち。
そこで遭遇した、絶鬼との戦い。
宮殿に招かれたヒビキと京介の二人は、クロウに連れられて、ハクオロの待つトゥスクル首都へと到着した。
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「ヒビキさん」
「おぉ、ハクオロ青年!!」
シュッ!と、謁見の間へと通されて、そう快活に挨拶を交わすヒビキ。
木で組まれた、自然たっぷりといった感じの宮殿だが、明かりが電球であったりと細かいところで近代化がみられる。
やはり宮殿ともなると、「EARTH」などとの連絡手段に機器は欠かせないためなのだろう。
「よく来てくれました。そちらのお弟子さんも、楽にしてください」
「は、はい」
ハクオロという男のことは、耳にすることはあった。
何せ師匠がヒビキなのだ。「EARTH」との関わりだってかなり大きい。
無論、京介も偉い人とならあったことがある。
同じ鬼である威吹鬼は、猛士総本山に構える公家の御曹司だし、「EARTH」局長の蒔風にだって会ったことがある。
だが、こういっては何だが彼らには「貫禄」というのがいまいち見受けられない。
いざって時はすげぇんだぞ?あの青年も、というヒビキではあるものの、偉い人と対面してもそう堅くなることのない京介は、ここにきて初めてそういう人物と出会ったのだと理解した。
貫禄、若しくはカリスマとでもいうのだろうか。
この目の前に座って笑っている仮面の男は、それだけで人を引き付ける何かを有していた。
(それに対してこんな軽い態度で話しかけるうちの師匠は・・・・)
一つ言っておくと、この思いはヒビキに対して「凄い」と言ってるのではない。
根も葉もない言い方をすると「緊張感ない人だな」とあきれているほどである。
「さて、まあ世間話をするために呼んだでもないし、本題に入るとしようか」
「はいはい」
ススッ、と玉座からハクオロが降り、響鬼たちの前まで歩いてきた。
そこにガラガラとホワイトボードが持ち込まれ、実は液晶モニターであったそれが起動してそこに資料を映し出す。
「ここ最近、森が騒がしくなっている」
知るきっかけは、アルルゥである。
「森の母」と言われる彼女は、森の言葉を聞きその言葉を代弁する巫女である(最も彼女はそんなつもりはなく、トモダチが一杯程度に考えているのだが)
その彼女が、森が怖いと言い出したのだ。
そうして調査をしてみると、なんと魔化魍が湧き出ている、とのこと。
即座にその一角を立ち入り禁止にし、そして一昨日ヒビキたちが派遣されたということ
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