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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
暴れる侍
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「ですね」


『あ、そうだ。ヒビキ。トドロキとイブキに連絡したよ。イブキはいろいろ調べてから行くそうだ。トドロキはちょっと間に合わないかもなぁ』

「そっすか・・・」

『あ、後「EARTH」にも連絡しといたよ。そしたらあの人が』



「聖上!!」

「むぉ。なんだベナウィ。いま」

「絶鬼を名乗るものが、城下町で!!」

「「!」」


いつも冷静な態度を崩さないベナウィが、話をとぎってまで駆け込んできた。

その様子から、ただ事ではないとは思った彼らだが、まさか絶鬼とは。噂をすればなんとやら、である。
勢地郎との通信を切り、即座に飛び出していく二人。


街で、何が起きていたかというと――――――





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つい数分前のこと。


店も多く、露天商も集まる繁華街。
城下町の大通りの真ん中。そこに立つ火の見櫓の上に、一人の男が立っていたのだ。


服装は、通りすがりの民家から手に入れたのか、トゥスクルらしいもの。
だがその目の鋭さに加え、動物的特徴を持たない彼は、トゥスクルの人間ではないことが容易にうかがいしれた。



「お前さん、そんなところで何やってんだい」

「危ないから降りてきなって」

「兵隊さんに連れてかれちまうぞ〜」

周囲の人々はそんなことを口々にしながらも、関わりたくないと積極的に彼を降ろそうとする者はいなかった。
そのうち、ガヤガヤと野次馬が集まりだし、それを見下ろして数が集まったところで男は叫んだ。



「お主たち、何を思って今のこの世を生きておる!!」

なんだなんだと少しざわめく町民。
新手の宗教か何かかといぶかしむ彼らだが、とりあえず聞いてみることにする。


「今この世を見て、真に悪なき世界だと思うか?この世には未だ怪奇なる悪鬼どもが跋扈する世!!でははたして、その中でも最も醜悪なる悪とは何か!!!それを放つモノは、何か!!」

刑務所の中の連中だろ?
いやいや、人を襲う化け物だろう


そんなことを口々に言うが、それを無視して男の話は先を行く。


「答えは「人」である!!主らが知るか知らぬかはわからぬが、この世には魔化魍と呼ばれる醜悪なる怪物がおる!!貴様ら人間の醜悪なる悪気によって生まれる化け物だ!!」


え?とか、は?という声が、群衆の中から聞こえてくる。
すると、宮殿から通りの向こうから数人の兵を連れて何者かがやってきているのが見えた。


「この世界も最も醜悪な悪を持つ生物とは、これ人の他に非ず!!」


だが、男は
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