第七章 C.D.の計略
消える魔化魍
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まり長居はしたくない。
「う〜ん、今回は帰るか。京介、ここまだ電波通じる?支部のほうに連絡と、あと調査班の派遣依頼ね」
「あー、ギリ大丈夫です。りょーかいしました」
そうして、この場を後にする二人。
その二人を、闇夜の中から見つめる眼光が一対――――――
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「ふぅ、どうにか日を跨ぐ前に宿につけたな」
「何言ってんですか。もう二分もしないで12時回るじゃないですか。あぁ・・・早く水浴びだけでもしたい」
「男子なんだからそれくらい我慢しろぉ。そういうとこまだ都会っ子なのな」
トゥスクル国内のある村。
宮殿の城下町ではなく普通の農村だが、貧しいというよりも長閑というイメージのほうが強い。
ここトゥスクルから広がる、元をハクオロのいた世界とする土地は、近代化することもなく、しかし発展しないわけでもなく、その特色を色濃く残した状態で進歩を続けている地域だ。
よって電気などの供給もなく、バイクで来ることは可能だが帰りの燃料などは補充できない(とはいえ所謂鎖国状態ではないため、宮殿や商人に事前に頼めば手に入る)
「今夜はここに泊まって、明日くる調査団の人を待つとしますか」
「はぁ・・・身体洗いたい・・・」
「いつまで言ってんだ。ほら寝た寝た。明日も早いぞ〜」
そういって布団に潜るヒビキ。
ハァ、と溜息をついて、続いて布団にもぐる京介。
(食ったのは携帯食料だけ。水浴びもなしか。あ〜、俺まだ日和ってんのかなぁ)
夜は更に更ける。
夜には気を付けなければならない。
それは、人に非ざるモノの刻だから。
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こんなところにもいたか。
こんなものが、いまだに出でたる世とは。
某の時代と変わらぬ・・・・
否。彼の時よりより醜悪、より悪辣なる妖魔。
人の世は、ここまで穢れたか。
ならば、某は――――
「悪を断つ。断絶する事こそ、某の使命也」
仮面ライダー響鬼
〜謳嘆の鬼の涙〜
to be continued
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