暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
戦いと欲望の質と決着
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
クラッシュとの激突は、オーズ本人がではなく、直前で放った火炎弾が爆発したのだ。
故に、あれだけすぐに立ち上がることができた。

トーチの消費に対して、オーズの消費は微々たるものだ。



二回目のガーガンボウガラーとの激突は、ガタキリバの磁場によってかろうじて直撃は避けていた。
とはいえ、そのダメージは一気にピーク近くまで跳ね上がったが。それでも、あの状態での最小限のダメージで終わらすことに成功していた。



そして三回目。
オーズバニッシュは、何もメダジャリバーに詰めた三枚のセルメダルだけでの威力ではない。

振るう者のエネルギーを用いて、その威力は変化する。
標的を切り分けるあたり、その流れの関連性は確かだろう。

それに対して、トーチは手加減することなく振るったのだ。
自分の中のセルメダルを消費して、ほかの余計なものまで切断範囲に入れてしまっていたのだ。



目的があるものならこうはならない。
何かを得ようとして行動するものは、それを得た後も考えるからだ。


それを考えなかったが故の、トーチの失策。
そして、空っぽが故にセルを溜めねばエネルギーは回復しない。


グリード寄りだから、ではない。
メダルから生まれたから、でもない。


一体何から生まれていようとも、その先を求める欲望があるのなら、いくらでもそのエネルギーは生まれ出る。


それが欲望。
果てなき人の、満たされるものを求める探求心。



それをはき違えたこの男に、最初から勝ち目などなかったのだ。



バキィッ!!!

「がぁぁあああ!!お、俺の爪が!!」

更にヒビ割れる箇所。
今度はグリズリークローがヒビわれ、ボロボロと落ちていってしまった。


そしてそのヒビは広がっていき、ついに全身を回り、ベルトに達し、そして



「ぉぉォォオオオオオオァァアアアアああ!!!」

「セイ―――――ァぁアぁああああああ!!!!」

ズガゥッッ!!

「セイヤァアアッ!!!」

ドォンッッ!!


爆発。
空中で起きたそれは、オーズとトーチの身体をそれぞれ弾き飛ばして大地に落とした。

オーズは受け身をとって転がり立ち上がるが、トーチは着地すると左脚がメダルになって砕けてしまった。


ガクリと身体が崩れ、しかしそれでも立ち上がろうとする。



「俺は・・・・俺は欲望のままにする・・・お前たちも欲望のままにするがいい。それが俺を強くする!!!」

ザぁッッ!!!


「これは!?」

「チッ、あの野郎・・・・最後の大勝負に出やがったな」


全身をセルメダルへと変換し、その中心に三枚のコアメダル。
セルメダルに
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ