第七章 C.D.の計略
戦いと欲望の質と決着
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
チーターレッグを活用しての翻弄。
そして一瞬のスキをついて肩を掴み、その胸元に連続での蹴りを打ち続け始めた。
だがそれを受けて何もしないトーチではない。
時間にして二秒。回数にして80回以上蹴られたトーチは、即座にベルトにグリズリーを表示した。
直後、オーズが胸元から火花を吹きだして弾き飛ばされた。
地面を転がり、受け身をとってそのまま起き上がるオーズ。
だが、それを狙ってかトーチの爪がオーズの首や腹などの急所を狙って襲い掛かってきていた。
数多くの戦闘の経験から、オーズはそれを回避できていた。
だが、次第に追い詰められている。段々と回避の余裕が削り取られて
「映司!!」
「邪魔をするな!!」
アンクが炎弾を放つが、それを弾き返されてアンクが後退する。
その隙に屑ヤミーを召喚し、アンクの足止めを命じるトーチ。
そして更にその隙を殺すかのように、トーチのベルトのメダルがパンサーへと切り替わり
「シュッ!!」
「ウがっ!!!?」
パンサーレッグに空いていた穴から、一気に噴き出したジェット噴射で、トーチの動きがオーズを凌駕した。
ドンッッ!!といきなり体当たりをされたオーズは、倉庫の壁に激突して貫通、三つほど先の倉庫の中から、よろりと外に現れ出てきた。
それを狙って、今度はカイゼルコアメダルを表示して突っ込んでいくトーチ。
オーズがそれに気づいた時にはもう遅く、彼の胴体は挟まれ、大型クレーンに叩き付けられてぶら下がった。
そして角をひっこめ、次にグリズリークローでオーズの首根っこを掴む。
一瞬オーズの身体が角から離れて解放されるが、すぐに首からクレーン車に押し付けられてまた同じような姿勢になった。
「お前はただ、王の力を得ただけだ。その器があったとしても、貴様に統治の器はない!!支配など、貴様のものではないのだ!!」
ギチリと、トーチの腕に力が籠められる。
ガッ!!と息を掃き出し、その腕に掴みかかるオーズだが、その万力はみじんも揺らがなかった。
「俺が支配する。されるのは貴様だ!!その命を微塵に切り裂き、串刺し、踏みつぶして俺は貴様の玉座を手に入れる!!!グッ!?」
意気揚々と叫ぶトーチ。だが、その最後に声を上げて痛みを訴えた。
オーズの、自分の腕を掴む力が、強い。
(何だ今のは。力は変わっていない。にもかかわらず、なぜ俺は痛みを・・・・?)
「お前のは欲望であって欲望じゃない」
「・・・・なんだと?」
「欲望っていうのは、生きようとするエネルギーそのもの」
カチチン
「何かを成し遂げようと、何かを満たそうとして、そのために精一杯人生を駆け抜けるだけ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ