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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
戦いと欲望の質と決着
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、コア・バンクのあった施設跡にやってきていた。

もうすでに倒壊されたここならば、思い切り戦っても問題はないはずだ。

さらに言うならば、ここにはすでに奴がいる。



「ようやく来たか。オーズ」

「ああ。決着をつけに来た」

ス、カシュウ!


「俺の欲望を満たすため、お前という犠牲を払ってもらうぞ」

「俺にそのつもりはないよ。俺はお前に勝つ」

カチカチン


「あと、俺は犠牲を払うような欲望の果たし方は、好きじゃない」

「何も失わずに何かを得ようというのか。それはまた大それた欲望だな」

カチン、スッ



「おいガキグリード。お前、こいつをナメないほうがいいぞ」

「なんだと?」

キンキンキン!!



「そいつの欲望はなァ、この世界丸々自分の家族だと思っちまうような、バカでかいもんだ」

「・・・・は?」

「バカだからできるんだよ。だからこいつと組むのは面白れぇ」


「変身!!」

《タカ!トラ!!バッタ!!!》


「覚悟しておけよ。目的も何もないただのグリードのテメェじゃ、今のこいつは手に余るはずだからなァ」

《タットッバッ!タトバ、タットッバッ!》


会話を交え、変身を完了するオーズ。
その姿は、基本形態であるタトバコンボ。


これだけのことを言うのだから、いったいどれだけのコンボで来るかと思えばこれだ。
腰に手を当て、クックックと笑い、そしてトーチが吠えた。



「舐めているのはどちらか・・・・・この後に及んで基本コンボだと?やはり貴様は、王としてッ!!その度量などありはしない!!」

《トリプル!!スキャニングチャージ!!!》


開戦。
それは、トーチの振るったオーズバニッシュ――――この場合は、トーチバニッシュとなるのだろうか。

それによって、空間がねじれて爆発が起こったのが狼煙となった。



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「ダッ!!」

開戦と同時、オーズは勢いよく駆け出していた。

バッタレッグを用いての低空スライディングで、横に薙ぎ払われたトーチバニッシュを回避。
振り下ろされていたメダジャリバーにトラクローを挟み、捻りあげてその手から奪い取る。

そしてそのまま後ろに放り、メダジャリバーが地面に突き刺さった。


「なに!?」

その速度にトーチは驚き、その隙にオーズがメダルをチェンジしてコンボを変える。


《タカ!トラ!!チーター!!!》

「はッ!!」

「このッ!?」


瞬時に速度が変わるオーズ。

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