第七章 C.D.の計略
奪われたセルメダルと突進と目的
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あのガメルだって何が何のために欲しかったのかわかってたってのに」
なるほど
そう独り言ちて、映司が頷く。
付け入るスキはあるということだ。
「それにまだ試して無いのもあるだろ」
「ああ」
オーズはまだ、そのすべての力を発揮していない。
それで勝ったつもりなのは、些か心外である。
「んじゃあオメーはとっとと寝ろ」
「え?でもだってまだジュース」
「いいから寝ろっつってんだろ!お前、今日の敗因なんだかわかってんだろうな?」
「だからちょっと、これだけでもうわこぼれる!!ってかこぼれたから!!」
アンクに引きずられて病室に押し込まれる映司。
彼らを見送りながら「病院では静かになー」と医者らしいことを言う伊達。
今日はとにかく惨敗もいいところだった。
だが明日は違う。
あいつは知らない。
その心の熱くなる、欲望の欲望たる原点の強さを。
欲望を満たすのと、心を満たすのは意味が異なる。
あいつは、それを知らない。
それを知る故に、人は本気を出せる。
本当の強さを発揮できる。
だから、グリードたちは強かったのだ。
そう、だから
それを知っている彼らはもう止まらない。止められない。
負ける気など、するわけがないのだ。
to be continued
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