第七章 C.D.の計略
奪われたセルメダルと突進と目的
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。
「邪魔だどけぇ!!」
オーズへと向かって駆け出し、邪魔をするならばぶち殺すと言わんばかりの勢いで咆哮した。
すると、カシャンとベルトにカイゼルのコアメダルが出現し、それが通常の時よりも強く発光しエネルギーを放出する――――!!!
「ォォォオオオオ!!!」
「マズッ」
「チッ!!」
トーチの頭部に溜まったエネルギーは、巨大な矛を形成し、前へ前へと突き進む。
その鋭利な先端の角度は、目標に至るまでの一切の存在を突き殺すという明確な意思表示であり
その殺気は、目標であるオーズをとらえ、さらにはその延長線上にまで伸びていた。
それは、単にその先が本当の目的地だということではない。
一度刺し。
しかしそれでもなお引き摺り、突っ込み、抉り貫く。
そこまでせねば収まりつかぬと、いたぶられたこの男のプライドが叫ぶ殺意の直線疾走。
「グォッ!!」
プロトバースの肩の装甲を吹き飛ばし
「グ・・・ボァッ、が!!」
バースの腹部に命中、弾き飛ばし
「止ま・・・ギァッ!!」
炎弾と右手で刹那のみ留めたアンクを大地に叩き伏せ
「く・・・オ゛ォ゛ッッ!!」
無理やり身体を引き起こし、突進するトーチの二本の角を掴み取るオーズ。
瞬間、身の危険を察知してか紫のコアメダルが自動でベルトに装填、コンボチェンジを実行した。
だが
《プテラ!》
その音声は変身完了から鳴り始め
《トリケラ!!》
大地を抉りながら押し込まれていくオーズと
《ティラノ!!!》
トーチの高エネルギー音によって掻き消された後に
《プットッティラ〜ノ》
「ガァアアアアォ!!」
「んグァッ・・・ガッ、だっ・・・!!!」
《ザゥッ―――――》
オーズが吹き飛ばされ、変身が強制解除されてしまい、最後までその仕事を全うすることはできなかった。
吹き飛ばされた映司は、すでに変身の溶けた状態で二度、三度と地面をバウンドし転がっていた。
コンクリートの地面にぶつかり跳ね、半開き状態だった倉庫の鉄門を、スライド式であったはずのそれを強引に開き突っ込み、倉庫の中の木箱に背中を打ち付けてその動きを止めた。
「ゲブ・・・ォ・・・・」
喉奥からこみあげる血の匂い。
それを必死にこらえようとするが、締めた喉の隙間から流れ、そして唇の端が決壊するとそこから一気に口内へと広がり勢いよくコンクリートを染めた。
まるで腹の中に直接手を突っ込まれ、内臓を掻き回されて気分だ。
身もだえ、転がる映司は、この瞬間にトーチに襲われたならば逃れることはできない状態。
そ
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