ターン84 科学水龍と大地の龍脈
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ーター・ドラゴン−クラスター 攻2800→オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン 攻0(破壊)
ミスターT LP1200→0
「お前たちが何をしようが、世界はもうじき真の闇に包みこまれる。それがダークネスの力……」
『まずいマスター、また逃げるぞ!』
チャクチャルさんの警告も時すでに遅く、ミスターTの姿が闇に包まれたカードの束となり、それもすぐに消えていく。結局、また取り逃がしたのか。追いかけたところでどうせ捕まらないのはわかっているのでため息1つつき、代わりに三沢の方に目を向ける。デュエルを終えてデッキにカードを戻している最中だったが、僕の視線に気が付くと作業の手を止めた。何か言おうとしたところで、新たな人影が息を切らしてやって来た。
「どこだ、ミスターT……って、清明?それに三沢も!?清明はともかく、なんでお前がここにいるんだ?」
「おいおい、久しぶりの再会なのに随分なご挨拶だな十代。まあいい、話せば長くなるから要点だけまとめるぞ。向こうで次元世界について研究している最中に、ふと気になるデータを見つけてな。2、3日前から、この次元でだけ妙に空間の歪みの発生が多いんだ。色々と資料をあさってみた結果、ダークネスが闇の世界から干渉する際に副作用として空間にわずかな歪みが生じることがわかったんだ。それでダークネスがこの世界に侵攻しようとしていることを知って、慌てて駆け付けてきたというわけさ。だがこの様子を見ると、お前たちもそれには気づいていたようだな」
「ま、色々あってね。十代がいけずだったせいで、ちょっとばかし情報共有には時間かかっちゃったけど」
なんとなく投げつけた軽い嫌味にも、肩をすくめただけで答えない十代。反省してねーなこいつ。
「待てよ?それじゃあ三沢、その歪みがどこにできるのかがわかれば、次にミスターTがどこに出てくるのかがわかるってことか?」
「それだけじゃない。ダークネス本体がやってくるときも、ある程度はその位置を察知できるはずだ」
十代の疑問に、あっさりと肯定する三沢。これは、もしかしなくてもかなり有力な情報だ。逃げ足が恐ろしく速いうえに神出鬼没なせいで見つけられなかったミスターTがどこから来るのかを事前に察知できるのならば、これまでよりもその対応がぐっと楽になる。
「それで、次は奴はどこに現れる?頼む三沢、教えてくれ!」
「ああ、それは……」
詰め寄る十代に三沢が答えようとしたところで、場違いな電子音が鳴り響く。音の発生源は、十代のPDFだ。一度追及の手を止めて通話に出ると、向こうからオブライエンの声がかすかに聞こえてきた。
『十代、至急童実野町まで来てくれ。明らかに様子がおかしい』
「童実野町だな?わかった、すぐに行く!」
それだけ返し通話を終
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