ペルソナ3
1902話
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だろうし」
「……俺は、お前のその脳天気さが理解出来ねえよ。普通なら、俺みたいな危険分子はすぐにでも排除すべきだろうに」
「そうだな。普通ならそうかもしれないが。だが……俺は普通か?」
そう言われれば、荒垣もこれ以上は口に出せないらしい。
……出来れば、普通だと言って欲しいような気持ちもあるんだが。
自分でも、普通だとはとてもじゃないが言えないような思いはあるが、それでもふとそう思う事はある。
「まぁ、アルマーがいるからこそ、こんな真似が出来るんだろうけどな。……取りあえず、今日は戻るか」
そう告げる荒垣に頷き、大部屋の端にあった宝箱を開ける。
そこにあったのは、以前にも入手した宝玉輪。
対象の体力を回復させるという、かなり効果の高いマジックアイテムだ。
……うん、取りあえずこれは可能な限り使わないようにして、技術班の土産にしよう。
もしかしたら、宝玉輪を複製出来るようになるかもしれないし。
「さて、じゃあそろそろ双方向ターミナルに登録して、エントランスに戻るか」
出来ればもう少し上の階を探索してみたい気もするが、残念ながら既にタルタロスに入ってからそれなりに時間が経っている。
このまま上に向かえば、タルタロスの中で影時間が終わる可能性もある。
そうならない為には、やはりここでタルタロスから出た方がいい筈だ。
周囲の様子を見て双方向ターミナルを探していると……
「アクセル……その、助かった」
俺に近づいてきた順平が、そう言って頭を下げる。
一瞬何の事か分からなかったが、カストールが来た時に動けず、俺が回避ではなく突進を選んだ事を言ってるのだろうと考える。
「ま、気にするな。お前は桐条から預かってるんだ。怪我をさせる訳にはいかないからな」
「……悪い。そしてごめん」
そう言うと、順平は深々と頭を下げるのだった。
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