暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1902話
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テーブルのシャドウが魔法を使った瞬間に素早くその場を跳躍しようとするも……一瞬遅れ、紫色の毒々しい気体が順平を包み込む。

「順平!」

 叫びつつ、矢を射るゆかり。
 その矢は魔法を使い終わったばかりで安心していたのか、テーブルのシャドウに突き刺さり……ゆかりの矢に続くように、ゆかりが召喚したイオの突撃によって撃破されるのだった。
 だが、問題なのは……

「ぐうぅっ!」

 順平が、痛みに呻く。
 ポイズマというのが、正式にどういう魔法なのかは分からない。
 だが、それでも名前やあの毒々しい紫の気体から、想像する事は難しくなかった。
 ポイズマ……ポイズン、つまり毒の魔法だろう。
 ネギま世界の魔法では、毒とかはかなり珍しいんだが……まぁ、それでもない訳じゃないしな。
 それに、今まで桐条グループに渡してきた中で、解毒薬として効果の発揮すると思われる物は確保してある。

「これを飲め」

 渡したのは、ディスポイズンと桐条グループによって名付けられた、解毒効果のある薬。
 勿論毒によっては効果がないのだが、大体の毒には効果があるって話だったのを考えると、多分効果はある……と、思う。
 順平は震える身体で瓶の蓋を開けると、それを一気に飲む。
 解毒剤だけど、これって飲むタイプなんだよな。
 ……これもマジックアイテムの一種なのか、それとも単純にそういう効果を発揮するように調薬してるのか。
 その辺りは分からないが、それでもある程度の毒であれば治療可能だと桐条グループの方では分析しているらしい。
 事実、ディスポイズンを飲んだ順平は見て分かる程に回復したのだから、十分に効果はあったのだろう。

「さて、そうなると残るは荒垣の方だが……」

 呟き、荒垣とテーブルのシャドウが戦っている方に視線を向ける。
 そこには、俺の予想通り……いや、予想外の光景が広がっていた。

「まさか、カストールでここまで手こずるとは予想外だったな」

 そう、俺の言葉通り、現在そこではカストールがテーブルのシャドウと戦っていたのだ。
 どちらが押しているといった事はなく、本当に互角の勝負。
 本来なら、カストールならあのテーブルのシャドウくらい、容易に倒せる筈だった。
 純粋にペルソナとしての潜在能力では、イオよりも上だと感じているような相手なのだから、それも当然だろう。
 だが……実際には、互角の勝負。
 つまりこれは、カストールの性能を荒垣が最大限に活かしている訳ではないことを意味している。
 ……そうして改めて荒垣の方を見てみれば、表情は厳しく歪められているのが分かる。
 これは……もしかしてやばい、か?
 傍目に見れば、テーブルの強さに荒垣が苦戦しているかのように見えるだろう。
 実際、そ
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