暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1902話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 番人のテーブル型のシャドウを倒した俺は、周囲を見回す。
 そんな視線の先では、ゆかりのイオと順平のヘルメスが1匹のテーブルのシャドウを相手にしており、もう片方では荒垣のカストールがテーブルのシャドウをそれぞれ相手にしていた。
 こうして見る限り、どっちも順調に戦っているな。
 ただ、ゆかり達の方はともかく、荒垣の方は結構苦戦しているように見える。
 何しろ、番人シャドウは通常のシャドウよりもかなり強い。
 恐らく、もっと上の階で敵として出てくる奴……だと、思われる。
 そんなシャドウを相手にするのだから、当然のように戦う方にもかなりの強さ……余裕のようなものが必要とされる。
 ゆかりと順平は2人で1匹と戦っているので、その辺は問題はないのだが……この場合、問題となるのは荒垣の方だろう。
 そもそも、荒垣はいつ暴走するかもしれないという危険と共に、カストールを操っている。
 そうなると、やはり番人シャドウのような強力なシャドウと戦う場合、苦戦は免れない。
 助けるか? いや、今はまだ荒垣が1人で戦っているんだし、ここで俺が下手に手を出すのは不味い。
 元々荒垣は、ペルソナを暴走させないようにする為に自分を鍛えているという一面もあるのだから。
 ここで動くのは、色々と危険だ。
 そう判断し、3人の戦いを背後から見るだけにする。

「ゆかりッチ、援護頼む!」
「分かってるわよ。けど、きちんと攻撃を当てなさいよ!」

 ゆかりの弓から矢が射られ、順平が大剣を手にテーブルに突っ込んでいく。
 テーブルの方は、自分の周囲に浮かせていた長剣で対処しようとするも、それは自分目がけて射られた矢を防ぐので精一杯だ。
 だが、どのようにして飛んで……いや、跳んでいるのかは分からないが、テーブルのシャドウは後方に跳んで順平の大ぶりの一撃を回避する。
 ……これで順平がバットを持った時のような大ぶりじゃなくて、きちんと大剣の扱い方を習っていれば話は別だったんだろうが。
 生憎と、順平の一撃は相変わらずだ。
 取りあえず今日の戦いが終わったら、剣道部にでも入るように言っておくか。
 剣道で使うのは竹刀で、長さ的には長剣なのだが……それでも何も習っていない今の状況よりは大分マシだろう。

「ヘルメス!」

 攻撃を外したと見るや、順平は大剣を握っていた片手を離し、自分のペルソナを召喚する。
 次の瞬間、姿を現したヘルメスは、身体から生えている刃……か? ともあれ、それを使ってテーブルのシャドウに向かって攻撃を行う。
 その一撃は大きなダメージになったようだったが、それでも致命傷……とまでは行かなかったのだろう。
 テーブルのシャドウは、まだ反撃する余地を残していた。

「ポイズマ」
「くっ!」

 狙われた順平は、
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ