0245話『マレー沖海戦について思う事』
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
今日はあの第二次世界大戦の引き金とも言われた真珠湾作戦に続いてマレー半島にて行われた海戦『マレー沖海戦』が起きた日である。
この作戦では主に活躍したのは戦艦ではなく基地航空隊の航空機群だったのは言うまでもない話である。
この作戦で海軍はイギリス海軍が誇る戦艦である『プリンス・オブ・ウェールズ』と『レパルス』を圧倒的な艦載機による攻撃によって撃沈し、世界の常識であった大艦巨砲主義時代に終わりを告げたとも言われていた。
「という事が過去にあったんだがビスマルクはこの件についてなにか思う事はあるかな……?」
私は今日の秘書官であるビスマルクに今日のあった海戦について聞いてみた。
プリンス・オブ・ウェールズはビスマルクにとってもある意味関係が深い戦艦とも言える。
なんせあの『デンマーク海峡作戦』でフッドを沈める戦果を見せたビスマルクだけど、プリンス・オブ・ウェールズの主砲を数発浴びてしまい海水が流入してしまい燃料タンクからも重油が漏れ出してしまっていたために作戦継続が不可能となってしまい、その後の怒りのイギリス軍による『ビスマルク追撃戦』によってアークロイヤルなども参加していたほぼすべての大型艦による攻撃で何度か逃走に成功するも低速での航行を余儀なくされて最終的には英国艦による何百発もの砲撃を受けて最後には沈没した。
「そうね……アークロイヤルとは別としても私には因縁深い相手とも言えるプリンス・オブ・ウェールズが呆気なく沈められたというのは驚きの内容でしょうね……」
そう言ってビスマルクは深く考え込んでいる。
そこから感じるのは郷愁か、あるいは……。
「まぁアークロイヤルというイギリス艦が来た以上はこれ以降も海外艦は増えるだろうからいつかはプリンス・オブ・ウェールズやフッドとかも参戦してくるかもしれないけど、そんな時になって喧嘩とかはしないでくれよ?」
「それについては保証はできないけどわかったわ。ただでさえ最近はアークロイヤルにソードフィッシュを向けられる機会も初期よりは減った方だから仲はいい方だとは思うし……」
「ほう……結構仲良くなったんだな」
「まぁね。アークロイヤルは結局構ってって言っているようなものだからね。あの子の感覚ではお遊び感覚なのでしょうね。まったく困ったものだわ」
そう愚痴を零すビスマルクだけどそれでもどこか楽しそうに感じるのは私の気のせいかな……?
昔には色々あったけど今ではともに戦う仲間だからな。折り合いもついているんだろうな。
そんな時に話題に出ていたのを感じたのかお姫様が執務室に入ってくる。
「私を呼んだかビスマルク!」
バタンッ!と扉が開き笑顔のアークロイヤルとどこか疲れているような表情のウォースパイトが入ってくる。
「げ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ