0244話『クリスマスが近づいてきたある時に……』
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すよね》
「そうですね」
私の言い分に大淀、鳥海、榛名も納得の表情を浮かべているので理解があってとても助かる。
「あ、それと話は戻りますがクリスマスはどうしますか……?」
「どうするかというと……?」
「まぁ、疑問の声も当然でしょうけどまだサンタさんの存在を信じて疑っていない駆逐艦や海防艦の子達もいますから」
「あー……そうだな」
そうか。それだとみんなが寝ている間に秘密裏にみんなの部屋にプレゼントを届けないといけないわけか。それは大変だな。
「……ちなみに聞くけど駆逐艦の中でもう真実を知っているのはどのくらいいるんだ……?」
「それも把握できていませんからツラいところなんですよね。下手に聞き出して知ってしまったらそれこそ大変ですし……」
大淀がそれで困ったと言った感じになっている。
そうだなー。
「それじゃここはやっぱり大型艦のみんなにも手伝ってもらって各自にプレゼントを配るしかないだろうな」
《そうですね。皆さんの好みも把握しておかないといけませんから今から念入りに準備しておかないと大変です》
榛名の言う通りだな。
もう何十人もいる艦娘の中で全員の好みを把握するのはとても大変な作業だ。
「それじゃ各自駆逐艦のみんなに付き合いが深い軽巡や重巡、戦艦、空母その他のみんなに聞き出してくれ」
「了解しました」
「それとつかぬ事を聞くんだけどまさか大型艦の中でサンタさんの事を信じている子はまさかいないだろうな……?」
「「「………」」」
私の質問に大淀と鳥海の表情が引き攣る。
まさか、いるのか……?
「……あながち海外艦の人とかはまだ信じているかもしれませんね? アイオワさんとかグラーフさんとかも意外と……」
「そうなると迂闊に大型艦のみんなにも話を振るのは危険だなぁ……。まずは大型艦のみんなにもそれぞれそれとなく聞き出しておくのが正解だろうか……?」
「ですね。慎重に参りましょう」
《そうですね。金剛お姉さまとかはもう大丈夫だとは思うんですけど……まだ比叡お姉さまとかは危険なラインにいそうですし……》
「比叡はまだ信じていそうだよな……」
「提督。それではまずは各自で信用できる人を誘っておきますね」
「頼む。これは早速忙しくなってくる予感がひしひしと感じられるな。クリスマスの次は大みそかに元旦とこの時期はイベントが詰め込まれているからな」
「頑張りましょうか」
《榛名も応援頑張りますね!》
そんな感じで話はまとまったのでまずはメンバーを慎重に募る事から考えようと動き出した私達だった。
さて、うまくいくかは神のみぞ知るってところか。
みんなの喜ぶ姿を見るために頑張らないとな……。
……ちなみにギリギリ実は鳥海もサンタさんの事を信じていた口
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