立食パーティー編-2-
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たがやっぱり全員同じようなものだったそうだ。
「ここがパーティー会場か……やっぱり置いてある料理も見たこともないような派手なものばかりだね」
会場内を見渡して見る。途轍もなく広い部屋だ。テニスコート五個分はありそうだ。
ベージュ色の壁はキラキラ光りに反射して光っている。何かとよく見れば、壁の中にダイヤモンドが埋め込まれているのだ。よく見れば柱も、吸い込まれそうに高い天井にも、石のタイルで出来た床にも小さく砕かれたダイヤモンドの欠片が埋め込まれており。光に反射し僅かに光輝き綺麗だ。
等間隔に置かれた白いテーブルクロスがかけられた丸い机の上には見ているだけで食欲がそそられる料理が置かれていた。
鳥を丸ごと焼いた料理、噴水のようにチョコレートが噴き出している料理、手のひらサイズに握られた白飯の上に乗せられた魚の切り身など、見たこともないような芸術的作品のような料理の数々が並べられている。
リア曰く、今回のパーティーはビュッフェ(立食形式)と呼ばれるもので、メインテーブルに自由に移動して置かれている料理を自ら食べる分だけ取り分けるものだそうだ。
ビュッフェスタイルには次のようなマナーがあることも教えてくれた。
コース料理と同様に前菜、メイン、デザートの順に何回かに分けて料理をとる。
立食形式では皿やグラスなどを一度に持ちすぎず、両手にお皿を持って歩かない。
一般的に冷たい料理から温かい料理へと皿は並べられており、冷たい料理と温かい料理は混ざらないよう別の皿を使う。またソースが混ざりそうな料理も一つの皿に組み合わせない。
メインテーブルにセットされている料理を取り分けるときは時計回りに取る。
次の料理をとるときは一度使った皿は再度使わず新しい皿に取り替えてから料理を取る(ビュッフェ形式では使った皿の枚数が多いほどマナーが良いという考え方がある)。
これを聞いたランファが「めんどー」などとぼやいていたがそれは守って当たり前のルールなのだからしょうがない。たまにルールは破壊する物・破る物だと言い出す輩がいるが今回はせっかくお呼ばれした場違いのパーティーなのだから、必要最低限のルールだけは守ることにしよう。と、ルシアは自分に言い聞かるようにランファに言い聞かせた。
自分達にと用意された席に着席すると
「そう言えばキミ達って何したからドルファのパーティーなんか呼ばれたの?」
棘のある言い方でリアが訊ねた。
確かにこんなパーティーに呼ばれるのだから何かしらの大きな事をやってしまったのだろうと勘繰りたくなる気持ちも分からなくはないが、そんな事自分達はしていないっと、ルシアは小声で囁いた。
声を大にして言いたい気持ちもあったが、ここでそんな大声を出すなんて勇気、彼にそんなものはな
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