ペルソナ3
1900話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うして見る限り偶然だったという可能性もあるんだが。
この大部屋からは、俺達が入ってきたのも合わせて、5本の道がある。
つまり、それだけシャドウが集まりやすい場所な訳だ。
そう考えれば、やはりこれは偶然という可能性が高いと思う。
そんな風に考えつつ、レア宝箱のある方に全員で移動する。
別に示し合わせた訳ではないのだが、それでもやはり皆レア宝箱が気になっているのだろう。
荒垣もその中に入っているのは、正直イメージに合わないような気もするが……まぁ、宝箱という点で興味を刺激するのは間違いない。
そして、当然のように宝箱を開けるのは俺となる。
レア宝箱だけに、罠があるとも思えないが……いや、それ以前に今までの宝箱で罠があったのは1つもなかったし。
ただ、こういう時は俺が宝箱を開ける係でよかったと思う。
そんな風に考えながら、レア宝箱を開ける。
開ける。……開ける。……あける?
え? あれ? ……いやまぁ、現金とか、下駄とかあるくらいだし、こういうのが入っていてもおかしくはないのか?
いや、けど……うーん……
宝箱の中にある物を見て、思わず言葉に詰まる。
「おい、アクセル。中に何が入ってるんだよ!」
我慢出来なくなったのか、順平がそう叫ぶ。
ゆかりと荒垣の2人も、言葉には出さないがレア宝箱の中身が気になっているらしい。
……まぁ、いいか。別にこれは俺が宝箱の中に入れた訳じゃないんだし。
そう思いながら、レア宝箱の中身を取り出す。
それは、防具。一言で言えば、女用の鎧。更に端的に言うのであれば、鎧ではあってもかなり防具の面積は小さい。そして俗に言う……
「ハイレグアーマー」
ファンタジー系ではよくある防具だったが、当然のようにハイレグという名前がついているだけあって、肌を隠す場所は多くはない。
寧ろ見せる……否、魅せる為の鎧と言ってもいいだろう。
「何てもんを出してるのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉっ!」
俺が手にしたハイレグアーマーを見て、最初はそれが何なのか分からなかったゆかりだったが、俺がその名称を口にした事で大体理解したのだろう。
まさに絶叫と呼ぶに相応しい大声が周囲に響く。
「うわ、ゆかりッチもハイレグアーマーってどんなのか知ってるのかよ。ゲームとかそういうのはやらないと思ってただけに、ちょっと驚いた」
しみじみと呟く順平。
……そう言えばそうだよな。ゆかりは基本的にゲームとかはやらない。
いや、簡単なゲーム……ゲーセンにある、リズムゲーと言われるような音楽ゲームとかダンスゲームとか、そういうのは友人の付き合いでやった事があるって話だったが、当然そういうリズムゲーにハイレグアーマーが出てくる筈もない。
と
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ