ペルソナ3
1900話
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あれば、話は別だったかもしれないが……残念ながら、順平はそこまで高い運動神経を持っている訳ではない。
いや、それでも平均か、それよりも少し上といった程度の運動神経を持っているのは、学校の体育で見て分かってるんだけどな。
……まぁ、より高い運動神経を持っていれば、大剣をあんな風に持ったりせず、普通に攻撃をしていただろうが。
ちなみに、大振りの攻撃という意味では荒垣も結構大きめの斧を桐条グループから借りてきたらしい。
ヘビーアックスだったか。
ともあれ、そのヘビーアックスも当然大振りの一撃となる攻撃ではあるのだが……戦いに対する経験の多さからか、それとも荒垣が喧嘩慣れしているからか……ともあれ、荒垣の振るう一撃は、大振りではあってもシャドウの動きの先を読むようにして一撃を放つ為、かなりの命中率を誇っている。
荒垣本人の一撃も強く、その上カストールもペルソナとしてはかなり強力だ。
そんな荒垣の攻撃は、シャドウにとってはまさに死神の如き一撃と言えるだろう。
「っと、あいつはちょっと厄介そうだな」
十字架の左右に天秤を付けているシャドウが、ゆかり達に向かってアギやブフを使って遠距離から攻撃している。
その様子は、まさに固定砲台と呼ぶに相応しいだろう。
一応今のところはゆかり達も攻撃を回避しているが、それでもこうして見る限りではやはり攻撃を厄介だと感じているのは間違いない。
そこまで命中率が高くなくても、遠距離からの援護攻撃というのは非常に厄介だ。
ましてや、命中率が高くないということは、誰に命中するのかも分からないのだから。
普通に考えれば、それこそゆかり達だけじゃなくて仲間のシャドウにも魔法が命中したりすると思うんだが、何故か都合よくフレンドリーファイアは存在しない。
……1発だけなら誤射で済むかもしれないのにな。
ともあれ、厄介な存在を処分すべく、俺は気配遮断を使う。
まさに乱闘……いや、大乱闘と表現すべき戦いの中である以上、こうして俺が気配遮断を使って消えても、他の連中には気が付かれないだろう。
あ。いや、俺を狙おうとしていたブラックレイヴンが、突然俺の姿が消えたので、かなり混乱している様子は見えるが。
ともあれ、混乱したブラックレイヴンはそのままにして、俺は十字架天秤の方に向かって歩いていく。
よく考えたら、それこそ瞬動で一気に移動すればよかったような気もするが……まぁ、たまにはこういう行動も悪いものじゃないだろう。
そうして次第にこっちに近づいてきた十字架天秤に対し、ゲイ・ボルグの突きを放つ。
攻撃段階に入った時点で気配遮断の効果は切れるが、既に問題はない。
そもそも十字架天秤は固定砲台をやっていたように、決して動きが素早い訳ではないのだ。
そんな状況でゲイ
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