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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第九話:綺麗なお姉さんは好きですか? はい、好きです。でも気が強い性格なのは……
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りの身分を有する者には、それ相応の責任も発生する。それが解らぬ程アホだとは思いませんが?」
おお、上手いこじつけ。こんな事を言われてしまっては、今後は父親の威を借りて偉そうな態度には出ないかもしれないわね。

「流石はウルフ殿ですな」
私が少しだけウルポンの事を感心してると、ラン君が近寄ってきて小声で彼を褒め称える。
「何が流石なのかしら?」
声に出して褒めたくない私は、解らないふりをする。

「あの男は、自身が虎の威を借る狐であると認めないと、自国の悪評を世界中に彼の存在付で広められてしまいますが、認めてしまえば自らのアイデンティティーを放棄した上アホであると明言する事となり、どちらも選びたくない状態です。本当に性格が悪いですよ、ウルフ殿は(笑)」

なるほど、そう言う意味ですか。
「そうですねぇ……本当に性格が悪い嫌な男ですねぇ」
大臣の息子さんを虐めてくれて凄く胸がスッとしたけど、それでウルポンを褒めるのは絶対にイヤなので、一言付け足して言葉を返す。

するとラン君は長身から私を見下ろし苦笑いを浮かべて「やれやれ……」とだけ言って視線をウルポン等に戻した。
何が『やれやれ』なのか聞きたくてラン君に話しかけようとした時、激しく口論をしてたヒステリック母娘の話し合いが終わり、娘さんがこちらに向かってきたので、何も言えなくなってしまいました。

口論は終了したみたいだけど、100%納得してない表情の娘さんは、私達の横を大股で通り抜けると、ウルポンが寝小便タレと称した少年に「ポルク。私の部屋には誰も入れない様に見張っててちょうだい!」と命令し、自室と思われる扉の奥に入っていった。

「あっちがポルク君ですかぁ。ではもう一人のトロそうなのがマルク君ですね」
それ、ずっと気になってたんですかラン君?
如何でも良くない?

リュリュSIDE END




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