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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第九話:綺麗なお姉さんは好きですか? はい、好きです。でも気が強い性格なのは……
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に「大臣の息子」とか「貴族だ」とか言う人。

「そなのかい。でもぼくも、フィアンセのゼシカが心配で訪れたんだよ。彼女の心の支えになれればなぁと思ってネ☆」
「あぁそうなんですか」
あぁどうしよう……凄く殴りたいわ、この人!

「うわぁ……あの娘、哀れだな」
先刻(さっき)までアハト君と遣り取りしてたウルポンが、イヤらしい目で私に話しかけてくるお偉いさんの子を見ながら(しかも上から下へと視線を動かしながら)ゼシカさんを哀れと評した。でも私も同意見ですよ……この男がフィアンセなんて。

「……如何いう意味だい、それは!?」
ウルポンの言いたいことが伝わった為、不愉快そうな(てか不愉快)顔で問い返すお偉いさんの息子さん。さて、我等が性悪ヒーローのウルポンは如何答える?

「何がですか?」
おぉっと、ワザとだろうけどもキョトンとした表情で、問い返されてる意味を聞き返す。
解らない訳ないでしょう、あなたに。

「何がって、今キミは、ぼくがゼシカのフィアンセだと聞いて、彼女の事を『哀れ』だと発言したじゃないか。とても無礼な発言だと思うがね!」
まぁ本人に聞こえる様に言うのは無礼ですね。何時ものことですけどね。

「はぁぁぁ?! 俺が何時『アンタのフィアンセなんて哀れだ』と言いました? 俺は『慕ってる兄を殺されて哀れだ』と言ったんだ。何、被害妄想で因縁付けてんだコラ!」
絶対嘘だ。だってこのタイミングで言う事じゃないモン。

「あ、いや……因縁を付けてる訳では……ちょっと勘違いをだね……」
「勘違いで済まされると思ってるのかね、見ず知らずの相手を批判しておいて!? ああ、そうか。大臣の息子って事は、お前の父親も同じ様な人物……即ちサザンビークって国は見ず知らずの相手に因縁を付けるのが常識の国柄って事だな! ああ解った。俺は旅人だから世界を回るけど、各地で貴国のことを触れ回ってやるよ。『人様を侮辱するのが常識の無礼な国柄』だとな!」

「あぁ……いや……我が国は……そんな……国では……」
うわぁーい。ウルポンの苛烈な口撃(こうげき)に、お偉いさんの息子さんもタジタジ。
初めてウルポンを応援したくなってる。絶対応援はしないけど。

「そんな国ではないのに、何故サザンビーク代表の貴殿が無礼な因縁を付けてくるのか!?」
「ぼ、ぼくは……サザンビーク代表では……あ、ありません」
何時の間にこの人が代表者になったのだ?

「何を言うか! 先程貴殿が自慢してたではないか。『大臣の息子』であると、声高に身分をひけらかしてたではないか! 一国の大臣となれば、それ即ち代表者である!」
「それは父であって、ぼくではないでしょう(泣)」

「父親が如何であれ、ご自身の身分が高いことをひけらかしてたのは事実。つまり、それな
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