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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0243話『二人目の空母達』
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はあなたなんだから」
「分かっているわ……でもやっぱりあなたを見ていると自身の力不足が分かってしまって焦ってしまうのは仕方がない事なのよ」
「そう……」

あわわ……なにやら加賀さん達が少し暗い雰囲気を醸し出しているよ。
私はこの空気はちょっと苦手だなぁ……。
ひーちゃん(二人目の飛龍のこと)助けてー!

「……でも、そうね。それじゃ少し鍛錬に付き合ってもらってもいいかしら? 少しでも早く強くなりたいから」
「わかったわ。蒼、あなたもちょうどいいから付き合いなさい。もうすぐ改二の練度になるのだからそれまでに甘えている部分を矯正してあげるわ」
「うわーい……」

やっぱりこういう流れになっちゃったか。
二人の加賀さんが揃うとどうしても真面目空間になっちゃうからね。
それから三人で空母寮内にある弓道場へと向かった。
そこに到着すると先にいたのかひーちゃんが鍛錬している姿があった。

「ふぅ……あれ? 加賀さんに加賀ちゃん、蒼もどうしたの?」
「その……愛称とは分かっているとはいえ素直に加賀ちゃんはやめてもらえないかしら? まるで子供みたいだわ」
「でもこれがここの鎮守府での愛称になっちゃったんですから慣れが大事ですよ? 私もすでに諦めていますから」

ひーちゃんはそれで少し遠い目をしていた。
うーん、そう考えると私って結構恵まれている方なのかな……?蒼ってなんか普通の名前っぽいし……。

「まぁ気を取り直して……少し鍛錬をしに来たのよ。ちょうどいいからひーも付き合いなさい」
「いいですよー。私もまだまだ改二になってからそんなに練度は上がっていませんからもっと上げたいところですし」

ひーちゃんは特に不満はないらしいなー。
やっぱり真面目だよねー。普段は飛龍と一緒に酒飲みとかもしているけど。

「それじゃ演習だけでは身に着かないものもあるから気合を入れていくわよ。ただでさえあなた達は実戦の経験はあまりないのだから……」
「まぁ大体は一人目で事足りていますからねー」
「悔しいけどその通りね」
「そうですねー」

ひーちゃんの言う通り、最近は空母の数も増えたのもあって私達はいざっていう時の予備戦力扱いだからねー。
だから通常海域でもあまり出たことがないから加賀さんの言い分にはぐぅの音も出ない感じだ。
それから半日は加賀さんの指導のもと結構鍛錬をしてもらって少しは強くなったかなって思う感じはした。
その後に加賀さんとは別れて三人で歩いている時だった。

「あーあ、でもやっぱりもう少し実戦経験を詰みたいよね、ひーちゃん」
「そうだねー。でもその時が来るのを待つのもいいんじゃないかな?」
「そうね……。いつかは下剋上もしてみたいから」
「うわ、加賀ちゃんって度胸あるね」
「ふふ……それほ
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