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転生とらぶる
ペルソナ3
1899話
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ートボウよりも強力な弓とか。

「まぁ、何もないよりはマシだろ」

 荒垣の方は、特に興味がないらしい。
 まぁ、この辺りは色々と人によって思うところは違うしな。

「結構入ってるんだな。俺ッチ達が探索している階だと、そこまでの金額は入ってないんだけどよ」
「より上の階になれば、入ってる金額も多くなるんだろうな」
「そうなのか」

 順平の呟きにそう告げると、思わずといった様子で順平がそう聞いてくる。
 もっとも、次の瞬間には俺に聞き返したのだと知り、微妙に気まずい表情を浮かべていたが。
 ともあれ、順平にとっては金額について色々と聞きたい事もあるのだろう。
 桐条達がタルタロスで見つけた現金をどう処理しているのかは、分からないが。

「さて、取りあえず宝箱も開けたし、さっきの場所まで一旦戻るぞ。次は右だ」

 そう告げ、俺達はそのまま先程の分かれ道まで戻ってくる。
 先程は左に行ったので、今度行くのは当然右だ。
 そうして進むと……

「階段だな」

 不意に姿を現した階段を見て、荒垣が呟く。
 そう。その言葉通り、現在俺達の視線の先にあるのは階段だった。
 いや、別に階段があるのは不思議な事って訳じゃない。
 実際、俺達は階段を求めて移動してるんだし。
 それでも、こうしていきなり階段が姿を現すというのは、かなり予想外の光景だったのだ。
 もっとも……

「じゃあ、次の階に行くか」
「え? いいのかよ? 宝箱とか探す必要があるんだろ?」
「階段を探している途中ならな。宝箱は、あくまでもついでだ。本命は、あくまでも階段なんだよ」
「けどよ……」

 先程現金を見つけた為か、順平は尚も言い募ろうとする。
 まぁ、バイトをしている訳でもない順平にとって、6000円を超える金額というのはかなりの大金だしな。
 そんな風に考えつつも、俺は18階に向かって上がっていくのだった。
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