97部分:TURN10 アイドルレーティアその一
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「報告を聞いて思った」
「何とでしょうか」
「御前とはチェスをしたくないな」
腰の左右に両手を当てて俯いて。レーティアは首を横に振って言った。
「負ける気はしないが嫌な気持ちになりそうだ」
「だからですか」
「だがそれがよくもあるがな」
ロンメルも認めていることは間違いなかった。
「だがそれでも思った」
「左様ですか」
「しかしよくやってくれた」
レーティアはまた顔を上げて今度は微笑みになりロンメルに話した。
「これからも頼むぞ」
「はい、それでは」
「二人、そして祖国達と将兵達には勲章を用意してある」
ここでグレシアが出て来てだ。レーティアの前に整列する彼等にあるものを差し出してきた。それを見てだ。
マンシュタインがだ。目を瞠ってこう言った。
「まさかそれは」
「そうだ。ポッポーランド戦の勝利を記念してのコインだ」
所謂記念コインだった。黄金のそれにはレーティアがいる。
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