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おぢばにおかえり
第四十二話 妹達の誤解その十六

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「それ観て怒り過ぎて」
「それでなの」
「あまり観てないです」
 そうしているというのです。
「怒り過ぎて健康に悪いのです」
「そんなに怒るの」
「はい、ですから観ないです」
「その方がいいわね」
 多分そうした番組に出て来る人が言う家族や親戚やお友達のことを聞いてです、ああした番組は本当なのかどうかわからないみたいですが。
「健康に悪い位なら」
「だから観ないんです」
「というかそんなに怒るのね」
「ですから元々短気で」
 阿波野君は私が今まで知らなかった一面を自分でお話してくれました。
「怒る時間も長くてしかもそういうお話嫌いなんです」
「家庭の問題が?」
「はい、ですから」
「怒って仕方がないのね」
「嫁姑のお話も嫌いですし」
 というか好きな人いるんでしょうか。うちはそういうお話ないですが。お祖父ちゃんとお祖母ちゃんは今は別の教会にいますし。
「何よりも奥さんや子供に暴力振るう父親とか最低ですよね」
「あっ、それはね」
 そうした人については私も同意です、宗教関係のお家にいますとそうしたことで相談に来る人も本当に多いです。うちに来ることもあります。
「私も思うわ」
「そうですよね」
「そういう人のお話聞くと怒って仕方ないのね」
「もう怒り過ぎて」
「そうなのね、けれど気をつけてね」
 私は阿波野君にあらためて言いました。
「教会じゃね」
「怒ったら駄目ですよね」
「そうした相談に来られる方多いから」
 人生の悩みをお助けさせてもらう、そうした場所ですので。
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