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歌集「春雪花」
後書き
最期に

[8]前話
 彼が恋人のことを話した時、この歌集を閉じようと決めていました。

 そして、彼が彼女について触れたため、この日を以て歌集「春雪花」を終らせようと思います。

 片想い…誰しも一度はあるでしょう。
 私は男で…男しか愛せないのは、もう物心ついた時からで…仕方のないことですが…。

 この歌集が本当の「表に出る」と言うことはありませんが、読んで下さった方々には深く感謝を。

 しかし、歌集を終らせたとしても、私の想いが消えることはありません…。
 片想い…告げられず終わる恋…私にはそんなものしかなく、読んだ方の中には私を窘め、罵りたくなる方もいると思います。

 私は弱い…他人が思う以上に弱い人間なのです。
 こうして歌に想いを込めて詠むしか出来ない愚か者…。

 しかし…だからこそ、人の弱さ脆さを知り…また、人は図太いものだとも知っています。
 人の清いことも、醜いことも…。

 所詮、強さも弱さも、善も悪も…人間が線引きしたものに他ならず、何が本当か真実かなぞ、人間には解らないのかも知れません。

 私は同性愛者で、宗教によっては悪以外のなにものでもない。
 現代でさえ、表立って反対はしなくとも…嫌悪を隠さない人は多いものです。

 彼も…きっと私に告白されたなら、私を嫌悪したことでしょうから。

 私は昔から決めていたことがあります。

 好きになった人に恋人が出来たり、私の想いを知られたりした場合は…もう決して会わないと言うもの。

 もう、私がこの歌集で詠んできた「彼」に…会うことはありません。

 それが「私」と言う人間なのです。

 本当は会いたい…会いたくて仕方ない…。

 でも、会えば辛さが増すばかり…。


 最後に…終歌は長歌だけを載せてあります。
 皆様はどう捉えるのでしょうね…。

 皆様の見た景色は皆様だけの景色…歌の捉え方も人各々…。

 それで良いのだと思いますし、それが「歌」なのだと思います。


 私は後悔ばかりです…皆様は後悔をしないよう祈っております。

 皆様がどうか…幸せでありますように…。



    2017年12月5日

 奇しくも彼の誕生日に…彼にこの歌集を…。




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