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ドリトル先生と春の花達
第八幕その十二

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「だから楽しみにしているけれど」
「和歌会と一緒にだね」
「そちらもなんだ」
「けれど実際にどうなるか」
「わからないのね」
「そうなんだ、あと言い忘れたけれど」
 その言い忘れたことはといいますと。
「夏もお酒で楽しめるよ」
「っていうと?」
「蛍かな」
「それかな」
「そうだよ、幸いこの学園では蛍を観る催しもあるからね」
 だからというのです。
「そちらも楽しめるよ」
「いいね、蛍酒も」
「そっちのお酒もいいよね」
「じゃあ夏もだね」
「お酒を楽しめるんだね」
「この場合は日本酒だよ」
 飲むお酒はというのです。
「日本の花鳥風月に親しむしね」
「そのこともあってだね」
「日本酒になるね」
「じゃあ日本酒を飲んで」
「それでだよね」
「親しむんだ、じゃあ桜が咲いたら」
 その時はというのです。
「お酒も飲もうか」
「先生の大好物だね」
「すっかりそうなったね」
「昔はウイスキーとかばかりだったけれど」
「日本酒なんて飲んだことなかったけれど」
「今じゃね」
「すっかり好きになったよ」
 日本に来てからです。
「そうしたお酒があるのは知っていたんだ」
「お米から作るお酒もある」
「そのことはだね」
「学問として知っていたけれど」
「飲んだことはなかったんだ」
「それが飲んでみると」
 これがというのです。
「美味しくてね」
「それで飲んでるよね」
「花鳥風月も楽しみながら」
「そうしてるよね」
「そうだよ、日本はお酒もいいよ」
 実にというのです。 
 こうしたこともお話してでした、先生は神社でお願いをしたことを思い出していました。そのお願いが適ってくれるようにとです。
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