暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
トーチのメダルとヤミーと思惑
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


「イってて・・・・」

「大丈夫ですか?映司君」

東京都武蔵野市夢見町
その一角に存在する、多国籍料理店「クスクシエ」

店長の白石知世子の経営するこの店は、映司たちが世話になっていた拠点である。


平日の昼ではあるが、現在はお客もなく、ほぼ彼らの貸し切り状態。
コアメダル関連の話だ問うことで、知世子は席をはずしている。

この場に集まっているのは、包帯を巻いて治療する映司に、その包帯を巻く比奈。椅子に片足を上げながらアイスにかぶりつくアンク。
そして、鴻上によって呼び出された仮面ライダーバース装着員・後藤慎太郎と、そのサポート役である里中の五人だ。


「現在伊達さんは、こちらに向かってはいるようですが」

「多分、到着は明日だろう」

「仕方ないですよ。世界中飛び回ってるんですから」

「うるさいくせに、肝心な時にいない奴だ」

「こらアンク!!」


ぶつくさと文句を言いながら、それでも頼りにしている風を見せるアンク。

それを見て、苦言を呈する映司だが、少し嬉しそうでもある。
対して、後藤はそうは思ってはいないようだった。


「アンクが伊達さんまで頼ることになるなんてな。あれだけ嫌がってた相手だろう」

「ああ・・・そういえばアンク、伊達さん苦手っぽかったもんな」

「苦手じゃねぇ。相性が悪いってんだ」

「それ同じだよ」

威嚇するように言うアンクだが、結局あしらわれてしまう。
と、そこで映司の包帯巻きも終わり、一段落したところで里中が本題を切り出した。


「今回現れた、この人物。本人は「仮面ライダートーチ」を名乗っていましたが」

「ふざけた奴だ」

「だけど、強い」


里中の、少しばかり大きめの液晶モニターに映し出されたトーチ。
その中で次々にウィンドウを開き、話を進めていく。


「今回紛失したメダル。つまり、トーチを構成するのは三枚です」

そういって、モニターに映し出されるその例の三枚。
トーチの頭部から順に「カイゼル」「グリズリー」「パンサー」のコアメダルが映し出されていく。



「他のコアメダルは?」

「異常なしです。あの時リアクターの上にいた男が、何かをしたのだと思いますが」

「とりあえず、今はそのトーチだ。どういう奴なんだ?」

「速くて強かったです」

「・・・・・里中」

「はい」

物凄く簡単にしか説明できない映司の言葉を聞いて、里中にバトンタッチする後藤。
すると、次の映像が現れてトーチの戦力分析を始めていった。


「ココを見てください。トーチのベルト部分です」

「色が違うだけで、グリードのと同じだな」

「ですが、次のこれ・・・
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ