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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
トーチのメダルとヤミーと思惑
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、それが切れるとセルバーストを放つ隊員。


だが弾丸はものともせず、セルバーストはその剛腕で叩き潰され、ヤミーは容赦なく接近してくる。


「く、くるなぁあああああ!!!」

打ちまくる隊員。
周囲の隊員は引きながら打ち続けるも、真正面から向かってこられる恐怖にその隊員はその場から動けずにいた。

腰にぶら下げた次のポッドを装填し放つも、同じような結果しかない。
その装填速度はさすが、訓練の賜物というべき素早さだったが三つめに手を伸ばした時にポッドを落としてしまった。


「く・・・ァァアアアアあああ!!!?」

目の前に襲い掛かるツキノワグマヤミー。
もうだめだと覚悟する隊員。

振りかぶった爪はギラリと光り、隊員の命を切り裂こうとして




「借りるぞ」

足元に落ちたポッドを手にし、身構える隊員の手からバースバスターをひったくる男。
そして明らかに初動で遅れたにもかかわらず装填、照準、構えを行い、引き金を引いてツキノワグマヤミーの腕を弾いて仰け反らせた。

「え」


隊員が唖然としていると、その男はさらに引き金を絞った。
ツキノワグマヤミーに弾丸が命中し、さらに連続して叩き込まれる。

するとどうか。先ほどの連続掃射で怯みもしなかったあの化け物が、この男一人のバースバスターの攻撃で仰け反り退かされているではないか。

目の前の現状に口を開けてしまう隊員。
そして撃ち終わったのか、空のバースバスターをその男――――後藤慎太郎から返された。



「ただ撃つだけじゃヤミーに効果はない。的確なポイントに叩き込むことで、相手のバランスを崩して一気に攻めるんだ」

チャリン、とリストバンドに携帯されているセルメダルを取出し、それをベルトに装填。

「変身」

そしてドライバーのグラップアクセラレーターを押し回し起動、変身を完了する。


「後藤さん、これを。バース用にチューンアップしたバースバスターです」

「ああ。よし、行くぞ!!」

里中から受け取ったそれを構え、ドドドドドドッッ!!と連射しながらヤミーへと突っ込んでいく仮面ライダーバース。
一方、ヤミーはイラついたかのように頭をかきむしり、咆哮してからその弾幕の中を一直線にバースへと向かっていった。


「ハァっ!!」

「ゴブァゥアアア!!!」

後藤の気合いと、野生の咆哮。
両者がぶつかり合い、戦いが始まった。



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「おい映司!!早くしろ!!」

「ちょっと待ってって!!――――ちょっと!?蒔風さん!?今なんて!?」


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