第七章 C.D.の計略
トーチのメダルとヤミーと思惑
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・オーズに襲い掛かったときのベルトです」
「・・・・これは?」
「はい。ベルトの中心部に、グリズリーコアメダルが」
「つまり、あいつはオーズのように三枚のコアメダルは使っているが、そのすべてを常に発揮できるわけではない、ということか」
「え?どういうことです?」
「わからなかったのか?お気楽な頭してんな」
「む、なによ。握るよ?」
「やめろ!!お前が握るとつぶれる!!」
専門家たちの会話についていけない比奈。
アンクにイジられながらも、ほか三人のもう少し砕いた説明に耳を傾ける。
「オーズの基本コンボ・タトバコンボは、タカ・トラ・バッタのメダルを使ってるよね?」
「は、はい」
それは見たことがある。
何度も見たのだ。あの歌も気にならなくなるほどに。
「で、その気になればトラクローは出せるし、バッタのジャンプもできる」
「そうですね」
「だが、このトーチはおそらく、三枚のうち一つずるしか発揮できない」
「爪を出した時に、ベルトにメダルが出ているのが証拠ですね。パンサー、カイゼルのを利用する時には、ほかの二つは引っ込んでいる、とみていいでしょう」
「はッ、確かにそうかもしれないが、そうじゃないときはどうするつもりだお前ら」
三人の推測に、へぇ〜と比奈が頷いていると、小馬鹿にするようにアンクが笑う。
どういうことだと突っかかる後藤に対して、里中からタブレットをひったくって話を進める。
「あの爪がただの武装で、メダルが出てきたときにその部位の必殺技が発動するってなら、ほかの部位だって併用できんだろ、って言ってんだ」
「なるほど・・・・武装は同時に出すことができる。あくまでもその力を引き出すには一つずつというだけ、ということですか」
「そうだ。てか、あの突進力を見りゃあ簡単だろうが」
コンコン、と自分の頭をつついてさらに小馬鹿にするアンクだが、後藤も映司もそれにいちいち反応するほど短い付き合いではない。
だが、確かにその通りだ。
あのラトラーターの反応速度を上回って突っ込んできたところを見るに、あの突進にはパンサーの能力が多少使われたのだろう。
オーズも、普段の武装とは別にエネルギーを送り込むことでさらに底上げが可能になる力がある。
バッタレッグなど、顕著な例だろう。
普段でもジャンプ力はすごいが、エネルギーを送るとさらに上がり、スキャニングチャージならば形状変化までする。
その三段階の内、二段階目以上はどれか一つだけ、というのがトーチの能力ということだ。
「しかし、そうなるとどちらの可能性もありうるわけだ」
「そもそも、あいつの目的は何なんだ?火野。何も聞いて
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