第七章 C.D.の計略
新コアメダルと実験と謎の男
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身体がその場を転がり、トーチの真正面から退くと、即座にいくつもの光弾が、連続で途切れることなく叩き込まれていった。
振り返ると、20数名の武装した人間が、オーズの後ろからバースバスターでトーチに向かって休みなく引き金を引き続けていた。
「これは・・・・・」
『新たに新設したライドベンダー隊だよ!!前回の二の轍は踏まないのだ!!さて、仮面ライダーともグリードともつかない君!!その誕生を祝福しよう!!!』
「このッ、手厚い歓迎で・・・よく・・・いうな・・・・!!!」
スピーカーからする鴻上の声に、トーチの声が振動しながら答えた。
衝撃はあるものの、ダメージが通ってるとはいいがたい。そんな感じだ。
『そして私から、生まれたばかりの君へのささやかなプレゼントだ!!』
「なにを・・・くれるのかな・・・・?」
『終わりを』
ジャコン!!!
一斉掃射をしていたライドベンダー隊が、打ち切ったのかポッドを銃口に装着。
バースバスターはセルバーストモードへと移行し、その銃口の前にメダルを模したエネルギーが高速回転して充填されていき
《セル・バースト》
「撃てッッ!!」
リーダーとして一番前に出ていた里中が号令を掛けると、20を超えるそれが次々にトーチへと襲い掛かった。
一発で放つ場合と、超強化されたものを連続発射する場合とがあるが、今回は後者のようだ。
先ほどのものを超える強力な弾幕の中、それでもトーチはそれが何だと歩を進めていこうと足を踏み出す。
身体が衝撃に震動し、なかなか前に出れないがそれだけだ。
真正面からあたったモノは爆発し、肩に当たった者は少しだけ体を揺らし弾きとび、地面に当たった者は粉塵を上げてコンクリートを粉砕する。
だがその中で、何か違和感を感じてトーチが自らの足を見る。
おかしいな、と思っていたのもそのはず。
度重なる衝撃に、脚がメダルになって少しだけ波打っていたのだ。
「チッ。誕生したばかりで、まだ不安定だったか」
その状態でこれだけの猛攻。
なるほど、崩れるのも仕方がない。
「今回は引くとするか・・・・・・フンッ!!!」
そうして、トーチは飛んできた最後の光弾を爪で切り裂き爆破。
その爆破に紛れてその場から逃走し、その後をライドベンダー隊がタカカンなどを駆使して追っていった。
「大丈夫ですか?火野さん」
「は、はい・・・・助かりました、里中さん」
膝を着き、オーズの肩に手を置いて身を案じる里中。
まさかこのオーズが、あの火野映司が一瞬でここまで苦戦させられるとは。
一方、鴻上は無事だった研究所の電話をとって、あるところに
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