第七章 C.D.の計略
新コアメダルと実験と謎の男
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たこうやって語り掛けなおすとは、さすがは火野映司といったところか。
そもそも彼は旅人である。
そんな人見知りをしていたら、世界中を旅などはできない。
「あの、ごめんなさい。俺、いきなり突っ込んじゃって」
「いや、構わない。時に・・・仮面ライダー?」
「あ、はい!!おれ、オーズで、仮面ライダーって言われてます!!」
そしてまた自己紹介。
ホントにこの男は何を考えているのか。
そんなことを想いながら、今は腕だけながらも頭を痛めるという器用なことをしてアンクがさらに呆れた。
一方、聞かれた方はというと、クックと肩を震わせて笑いをこらえていた。
「なるほど。貴様がオーズか」
「え、はい」
「全てのコアメダルを総べるもの・・・・・」
「え?」
その彼の気が大きく膨らんでいく。
知っている。この類の感情を火野映司は知っている。
これは、この感覚は――――――
「なるほど、確かにその力には納得だ。だがしかし」
――――殺気だ
「総べるのは俺だ」
ガギン!!という音がして、彼のベルトの中心部にコアメダルが一枚出現した。
すると胸のサークルの、腕部に当たる部位が輝くと、アーマーの中から鋭利な爪が飛び出してきた。それは手の甲の上に乗る形で飛び出し、彼の胸に当たるコアメダルの固有武装であることが見て取れた。
「ッッ!!!」
いきなり切りかかってきたそれを、とっさにトラクローで受け止めるオーズ。
ギャリギャリと火花を散らして鍔競り合う両者だが、次第に彼のほうが力でオーズを押し始めた。
「クッ・・・この力・・・・!!」
「ハハハハハ!!仮面ライダーが何だか知らんが、貴様がオーズで仮面ライダーとかいうのならば、さしずめ俺はッッ!!」
ドカァッ!!と、思い切りオーズの腹を蹴り飛ばし、その彼は腕を広げてその名を叫んだ。
これから、お前の敵になる男だと。
「俺は、仮面ライダートーチといったところであろうかな!?」
ハハハハハハハハと大笑いするトーチに対し、映司は焦りを覚えていた。
(こいつ、強い・・・・)
あくまでもパワータイプではないラトラーターだが、相手の攻撃に対して押し負けてしまった事実。
過去、各コンボでパワーを使った時の感覚から言って、力勝負に持ち込まれたら勝ち目があるのはプトティラかサゴーゾくらいか。
だがあのスピード。
それに対応もとなると、あれに太刀打ちできるコンボがあるのかどうか―――――
『回避したまえ、オーズ!!!』
「!!!」
思考を回していたオーズに、スピーカーからの声が身体を叩いた。
考えるより先に
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