第七章 C.D.の計略
新コアメダルと実験と謎の男
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ングチャージ!!》
「ァアアアッ、セィ――――」
オーズが向かったのは、降り立った光の方向。
新たに現れたあれの撃破と同時に、この建物から脱出する。
加速に秀でたこのコンボなら、それくらいは造作もないはず。
だったのだが
「ィヤ――――」
バン
「ゴゥッ!?」
ドォンッッ!!!
その降り立った光が、人型になっていたそれが、フイと。
まるでハエを払うかのような動作で、オーズを払った。
その結果が「バン」と「ドォンッッ!!!」である。
バン、程度の音にオーズは直角にコースを変えられ、その後凄まじい衝突音とともに壁に激突。施設外にまで弾き飛ばされたのだ。
ガラガラと崩れる瓦礫。
飛び出してきたオーズの脇に、いつの間にか脱出していたアンクが右腕状態で近寄ってきた。
「おい、どうした映司!!」
「いや、もうなにがなんだか・・・・」
パシンと頬を叩きながら聞くアンクに、頭を振って手を着き起き上がるオーズ。
すると、ついに施設は完全に崩壊してしまい、爆発を起こして粉々に散ってしまった。
そして、その炎の中から現れたのは
「グリードか?」
「いや、でも・・・・なんか仮面ライダーっぽい?」
現れたのは、オーズの言う通り仮面ライダーのような外見のモノだった。
黄色い頭部、茶色い腕部、黒い脚部。それに合わせた、胸のサークルの意匠。
三色に分かれたカラーリングは、オーズに酷似している。
その頭部には、少ししなった角が一対。
枝分かれのない鹿かなにかの角のようだ。
腕は太い。筋肉質と言っていいだろう。
前腕部がまるで毛のような意匠のアーマーに覆われている。その点は「ゴリラ」のゴリバゴーンに近いだろう。
そして足は黒かった。
同じ色なのでわかりにくいが、脚の裏側―――ちょうどふくらはぎに沿って「チーター」の排気孔にも似た穴が見える。
その眼はライダー特色の複眼ではなく、鋭い眼光のそれに似ていた。
だが、ベルトだけは違う。グリードのものだ。
そう、あの真っ黒で、中心に円が一個だけのあの簡素なベルトと同じ形だ。
ただ色だけは、全体が銀で真ん中が金だったが。
「俺は・・・・」
「?」
その謎のライダー(のようなもの)が、ついに口を開いた。
そして自分の手をグーパーと握り開き、そして息を吐き出すように肩を下ろす。
「あ、あのー・・・・」
「ん?何だ貴様」
「俺、火野映司って言います!!もしかして・・・仮面ライダー?」
(この馬鹿・・・・・)
やれやれ、とアンクの腕が揺れる。
一度倒そうとした相手なのに、ま
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