第七章 C.D.の計略
新コアメダルと実験と謎の男
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れだけ十分だと思ったのか、その場から姿を消してしまった。
「あっ!!待て!!―――――っと!?屑ヤミー!?」
ばらまかれたセルメダルの欠片から、ワラワラと発生し始めた屑ヤミー。
ううう、と唸り声をあげながら、何かに掴まろうとするその動作も相まって、どこからどう見てもミイラである。
それらを見て一瞬ひるむ映司だが、すぐに駆け出し徒手空拳で数体を吹き飛ばし撃破していく。
だが
「数が多い!!」
それなりに戦闘力のあるのならば、一般人であろうとも倒すことのできる屑ヤミーだが、こう一面にわらわらと出現されてはキリがない。
そのうち、まだ逃げている所員へと襲い掛かる屑ヤミーも出てきて、それらのほうへと足を向けざるを得ない映司。
その対処には問題がないのだが、このままではあのリアクター上で回転し渦巻く三枚のコアメダルまでは届かな――――
ドンッッ!!
「ッッ!!?」
と、そこで
リアクター上のコアメダルから衝撃が走った。
ビリビリと大気を叩き、リアクター近くにいた屑ヤミーの何体かはそれだけで倒れてしまった。
フヨフヨと浮き、緩く上下しながら地面に降りてくる光。
そして地上にそれが降り立ち、光が薄れて行きその姿が現れ始める。
それと同時に、ついにリアクターに限界が訪れた。
カッ!!と光を一気に発し、断続的に、様々な部分から小爆発を起こしていくリアクター。
そして次第にそれは、数は少なく、しかし一つ一つが大きな爆発になり、ついにそのリアクターそのものが大きな火の玉となって崩れ落ち――――
「くそッ!!!」
映司は、即座に背を向けて走り出した。
だが湧き出る屑ヤミーが邪魔でうまく先に進めない。
ついに爆発は映司の近くまで迫り、さらには誘爆した別の爆発までもが周囲で起こり始め、映司の身体が宙に浮き
「映司!!!」
そこで部屋に飛び込んできた宙に浮く右腕が、映司に向かってメダルのはめ込まれたドライバーを投げつけた。
そこから先は、まるでスローモーションのように感じた。
背や肩に熱を感じながら、飛んでくるドライバーを手にし、腰に装着する映司。
ベルトが腰に巻きつき、固定され、馴れた手つきで腰に現れたオースキャナーを、出現と同時に掠め取る。
そして爆発にもまれ宙で錐もみ回転しながら、ベルトとメダルにスキャナーを通した。
「変身!!!」
《ライオン!トラ!!チーター!!》
ザシッッ!!と、変身完了と同時に両足をつけるオーズ。
そしてそのコンボソングとともに、一気に加速してその場からの脱出を図る。
《ラッタラッタ・ラトラーターッ!!》《スキャニ
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