第七章 C.D.の計略
新コアメダルと実験と謎の男
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
きた!!!」
映司が叫ぶのと同時、アンクは研究所内から飛び出してバンク施設のほうへと走り出していた。
周囲では研究員が書類やデータを載せた台車や段ボールを抱えて避難するが、それとは反対方向へと走るアンク。
途中職員から手渡されたインカムを耳に当て、それでも怒声を上げて走る。
『知らないって!!ただ、コアメダルが急に暴走して』
「ンなことあるか!!何もしないのにコアメダルが勝手に動くわけねぇだろうが!!!」
『だから俺に言われてもしょうがないだろって!!いいから早くベルトとメダル!!』
「チッッ!!くたばんじゃねーぞ!!」
周囲を見渡しても、ライドベンダーはない。
ことさら大きな舌打ちをして、一気に走りに加速をつけるアンク。
そして一気に飛び出したのち、背に生やした翼で飛翔し研究所へと飛んで向かった。
------------------------------------------------------------
「早く逃げてください!!」
「は、はい!!」
まだ逃げられていない職員の避難誘導をしながら、奥へと進む映司。
だが、廊下には人がごった返しておりそれを逆走していくのは難しそうだ。
彼としては、一刻も早く彼らを避難させたい。
だが、リアクター上の男も気になるところ。
悩んでいると、その背中に比奈からの叫び声が聞こえた。
「映司君!!こっちは私たちが何とかするから!!」
「なんとかって、どうするつもりだね!!」
ピョンピョンと跳ねてそう告げる比奈に、鴻上が大声で尋ねる。
これが素の声なのか、それともこの状況だからの大声なのか判別しにくい人である。
と、比奈が崩れて倒れていたコンクリートに覆われた鉄骨を手にする。
ほぼ抱き付くようにそれを掴むと「ふにゅ〜!!」といつも通りの気合いを一発。
すると、それをぶん回し壁にぶつけ、ガラガラと崩して新しい通路を作り出してしまったではないか。
ポカーンとする鴻上と里中だが、すぐに「新しい道の誕生だよ!!」とか何とか言って、その穴から避難していってしまった。
この調子なら、いろんなところから逃げられるな。
そう判断し、映司はまだすぐ近くだった制御室に駆け込み、椅子を掴むとガラスに向かって投げつけた。
そうして粉々に砕けたガラスの穴から装置部屋内に入り、リアクターに向かって駆けだした。
無論、それが見えないリアクター上の男ではない。
「ふぅむ、よく来る・・・しかし、今、邪魔をされるわけには、いかないのでな」
そういって、バラバラと何かをばらまいた。
それは、セルメダルの欠片。
それらをばらまくと、男はこ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ