第七章 C.D.の計略
新コアメダルと実験と謎の男
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誇る、新たなる、そして完全にクリーンな新エネルギーとなるコア・バンクだよ!!」
案内され、通された部屋。
そこの扉がガチャリと開かれ、鴻上の尊大な叫び声とともに映司たちはそれを目にした。
「凄い!!!」
「うわ、すっごい大きさですね!!」
火野たちが通された部屋は、その装置がある場所ではなく、ガラス越しにその装置の見えるコントロール室のようだ。
「EARTH」地下闘技場にも負けていない大きさの部屋―――というか、もはやエリアだ。
その中に、巨大な装置は鎮座されていた。
平たい円柱型をしており、聞くとその大きさは直径にして20メートル。高さは5メートルもある巨大なリアクターであるらしい。
円柱、とはいっても箇所によって太さは異なり、特に上部と下部のほうの太さは一回り大きい。
下部のほうは支えるためであるが、上部の太さには別の理由がある。
「あそこに埋め込んであるのがですか?」
「その通りだよ!!あそこをグルリと一周、コアメダルが均等に埋め込まれている!!そしてそのエネルギーは、欲望と同じく・・・無限大だよッッ!!!」
ゴゥゥン!!と、試運転開始のための準備がせわしなく行われ、ガラスの向こう側で荷物を積んだフォークリフトや、バインダーの書類を手にチェックを進めていく職員が走り回っている。
装置のある部屋はとてつもなく巨大なエリアだ。
この中を走り回るだけでも大変な労力。それを案じてか、職員によってはセグウェイに乗って移動している。
そして映司たちのいる制御室の高さ(床)は、このコア・バンクのある部屋の床と同じである。
そこから見て装置の全容が見えるのだから、かなり余裕をもってコア・バンクの部屋は作られている。
「まあ当然と言えば当然だよ。グリードは生まれないとしても、そのエネルギーは莫大なものだ。万が一のことがあっては、決してならない」
「研究所からこの装置のある場所までも、かなり歩きましたもんね」
そう、このコア・バンクは研究所からさらにまた離れた場所のエリアに作られている。
アンクがいるのは研究所のほう。そこから同じ敷地内とはいえ離れた建物で見ていろと言われれば、彼のイラつきもわかるというものだ。
「会長。準備できました!!」
「うむ。では、エリア内の職員は全員離れたまえ!!これより、試運転を開始する!!!」
職員の報告を聞き、鴻上がアナウンスを入れて胸ポケットから起動キーを取り出した。
USBメモリにも見えるそれを制御室のコンソールに挿し入れ、キーボードに手を当てる。
そして全職員の安全確保の証明である青いランプが点くと、それを操作してキーワードを入力。
パチリとカバーを外
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