第七章 C.D.の計略
新たなる者達2
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たことねーし!!」
「だハハハハハ!!ンなこと言って、クレちゃんツンデレ〜」
「だぁ、うっせい!!」
クレちゃん、と呼ばれる彼らのリーダー格を中心に大声での集会は進む。
さらに一人が菓子やつまみ、さらにはビールや酒をコンビニから買ってきて宴会まではじめてしまった。
アルコールに関して「どうしたよこれ?」と聞かれると持ってきた男は「持ってきた」とだけ返した。
つまりは堂々とした犯罪行為である。
それを店先であけてバカ騒ぎするのだから、度胸があるのか何なのか。
と、そこに
―――――コツン
という、アスファルトを叩く音がした。
それはまるで女性のハイヒールの音のようであり、そして光のエリアにその人物が入ってくると、それが正しかったことがわかる。
皆がそちらを見た。
自分たちは大声で騒いでいたというのに、なぜかそのハイヒールの音が気になっていつの間にか静かになっている。
そして、目の前に現れたその青いスーツに青いメッシュの入った女性は、クレちゃん――――呉木田浩司の前で止まった。
「命知らずですね〜。でも、いいですよそれ」
「あぁ?」
「死ぬのが怖くないというか。ま、一回死んでるんですもんねぇ?」
「・・・おい」
「これ、いりません?あなたにこそふさわしいものですが」
怪訝そうな顔をして、それから青筋を立てて、数秒後には手が出そうな呉木田の前に、女性はアタッシュケースを差し出した。
そしてパチンと留め金を外し、それを開いた。
「どうです?」
それを見た呉木田の青筋は一瞬消え
「・・・・・いいじゃん?」
その夜。
また一人、怪物が生まれた。
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「胸騒ぎがするなぁ」
「EARTH」局長室。
窓から眼下の街々を眺めていた蒔風は、ふとそんなことを漏らした。
何かが始まっている気がする。
だが、確証もなしに発令するわけにもいかず
「寝るか」
そういって、ベッドに向かう。
今夜は寝よう。もう遅い。
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風都
風都タワーをシンボルとし、街のゆるキャラはふうと君。
その街の、高級住宅街の一角。
数年前に火事になり、そのまま更地となった土地がある。
さらにその地下。
井戸のような穴が合いた遺跡から、いきなりズボリと手が突き出てきた。
その手は地面を掴み、身体を引き上げ、一
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