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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
新たなる者達1
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日はありがとうございました」

「はい。これで、俺みたいな人たちにもっと手が差し伸べられるといいんですけど」

「そうですね!そうすれば、辰巻さんも治りますよ!!」

「いえ・・・俺はですね」


病院でのインタビューを終えた、城戸と令子。
最後に出ていこうとするが、その歯切れの悪い銀河の言葉に足を止めた。



「俺、残念ながら18までは生きられないって言われてるんですよ」

「えっと・・・それってじゃあ」

「後二週間と二月ですね」

「そんな!!」


「あ、でもそんな悲しまないでください。俺は死ぬつもりなんてないですし、もしも俺が死んでも、その声は残ります。俺みたいな人がもう俺で最後になれば、俺は十分ですよ」

そういってニカッと笑う銀河。
もうすでに、彼自身は吹っ切れている。

そんな感じに笑いかけ、だからしっかり伝えてくださいね?と令子にイタズラっぽく笑った。
それを見て、ボイスレコーダーを強く握りしめ、任せてくださいと胸を張って頷く令子。


そして二人は出ていって、病室内に静寂が戻る。
自動扉が閉まり、手元のボタンで施錠を掛ける。


ボスンッ、と
布団を叩く音がした。



「気にしないでください?だって?」

俺は何を言っているのか。
もう吹っ切れたような顔をして。心配しないでと笑い掛け。


「死にたくねょ・・・・なんで俺の人生、これだけで終わらなきゃならねえんだよ・・・・!!!」

歯ぎしりし、涙を耐える。
だが、それにも限界は近い。

彼の、命も。


そしてその時。
まだ昼間だというのに、どこかの星がキラリと光った。



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「はぁ、さっきはびっくりした・・・・」

「氷川君はもうちょっとアドリブ力を鍛えるべきね」

「無茶言わないでください!!あそこで和むあなたのほうがおかしいですよ!!」

「そう?彼の父親の話、もっと訊きたかったのだけれどね、私は」


焼肉店でたらふく食べ、会計を済ませて出てきたのは元G3ユニットの三人と、G5ユニットのメンバー合わせて数十名。
今日はG5ユニットの訓練にG3-Xも参加したのだが、性能の差すら覆すあたり氷川も大概に非凡である。

と、そこに緊急連絡が入る。
怪人に襲われている、という通報があったらしいのだ。


「すぐ近く!!行くわよ、氷川君!!

「え?はい!!」

「あの、G5ユニットの教官俺なんすけど!?」


連絡を受け走り出すG3-X開発者・小沢澄子。
その後をゆく、装着員・氷川誠
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