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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
みんなを、信じてるから
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んな大した覚悟もなく、その場の話に合わせたつらい気持ちを伴い信頼は、悲しいことに確かにある。


だけど、私には。
人には絶対に信じられる何かがある。

彼らはそれを「数値や現象」だと言った。
ならば私が信じるのは「私の最高の友達」だ。


人によってそれは違うだろう。
だが、彼らがそれに対して絶対の自信を持っているのと同じように


「私だって、まどかを、さやかを、マミを、杏子を。みんなを、信じてるから!!!」


そう。だから生きていける。

この不確かで不明瞭で不安定な世界だけれども。
感情という不可解で不可思議で非生産的かもしれないことが渦巻くこの世界だけれども


人な何か、その信じられる何か一つを胸に、この世界を生きているんだ―――――!!!



だから私は、今ここで膝を折って、拳を床に叩き付けている場合ではない。
そんなことをしている暇はない。



私は証明して見せなければならないのだ。
この不可解な世界で強く生きていけることを。

そんな無茶無茶な世界ですらをも生きていけるような、そんな最高の彼らの証明の為にも、絶対に!!

「なにか・・・ないの!?」

床も壁も天井も、真っ白だけで何もない。
崩れていくだけの瓦礫すらも白く、ただ影だけが黒い。


ここには何も描かれていない。
何もヒントはない。ならば、元の教室は?

思い出せ思い出せ。なにか、なにかなかったか?


ああもう!!
何故もっとよくあの教室を凝視しておかなかったの!!


『君たちはいつだって、そうして足元をすくわれるんだ』

「うるさいわね・・・・・」

キュゥべえの煽り文句が脳内で再生される。
ニヤリと不敵に笑いながらもイラつくほむらだが、そこでハッとする。


あの生物は、聞かれたならば答えるという生物だ。
はぐらかしはするけれど、よくわからないことは言うけれど、結局のところ事実を口に――――――



ダンッッ!!!

ほむらが飛び降りる。
同時に足場は消え、最初の最下層までの足場が完全に消滅した。


そして、盾からロケットランチャーを取り出して、それを肩に構えて狙いをつけ



床に到達すると同時に、叫びながら引き金を引いた―――――


「見つけたわよ、インキュベーター!!!!」

ドッッ!!!


そして、最初に立っていた床が爆発し、その先に


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「ほむらちゃん!!」

「うぅん・・・・え、あ?」

「よかった!!よかったよぉぉおお!!」


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