第七章 C.D.の計略
みんなを、信じてるから
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」
「守護者が消えたと思ったらこれかよ・・・・」
「とにかく!今はこの崩壊を止めるのが先!!」
「そうだな・・・んじゃ、やってみるか!!」
守護者が消え、後はほむらが魂に接触して抜け出すだけだと思っていた彼らは、ここにきて焦りを見せていた。
ほむらの受けた罠を知らないまでも、何かがあったのだろうと推測は堅くない。
ならば、ここの崩壊を一瞬でも長く止めておくことが自分たちのやるべきことだ。
《バインド・プリーズ》
「レイジングハート!!強化して!!」
「唯子!!絶対放すなよ!!」
「翼刀こそ、鎖引きちぎらないようにね!!」
引きべきと崩れていく結界。
それは、彼女のソウルジェムの崩壊とイコールだ。
時間はない。
余裕もない。
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「どこに・・・どこにあるのよ!!」
ダンッッ!!!
慟哭。
しかし、ほむらの叫びは崩れ落ちていく瓦礫の轟音にかき消されてしまった。
代わりに、拳を叩き付けた床に大きな亀裂が入り、その叫びの大きさを代弁していた。
もう何回扉を開けたのか。
いったい、どこにあるというのか。
「私は、諦めたくない・・・・!!!」
その思い一つで、ここまで来たのだ。
そして今、その幸せが手にある以上、二度と手放してなるものか。
ほむらは願う。
明日もまた、あの日々の笑顔がありますようにと。
だが
『願いなんて、一方的な感情の押し付け合いにしか思えないね』
「ッ・・・・」
確かに、そうかもしれない。
ありがた迷惑、なんて言葉があるくらいだ。
確かに、一方的に信頼されているというのは、苦痛でしかないのかもしれない。
互いに信頼できる、できていると思っているのは、もしかしたら自分だけではないのか。
自分は、何があったとしてもまどかを、彼女たちを信じる。
でも、相手は本当に、自分のことを信じてくれるのか・・・・?
ただの都合のいい、自分の思い込ではないのか?
まどかは、なかなかNOとは言えない子だ。
さやかは、断るのがうまいほうではない。
マミなどは、頼られればそのままズルズルと引き摺る。
杏子は突き放しながらも、結局一緒にいてしまう。
そんな性分だから、大変だけど、一緒にいるだけなのではないか?
「ッッ――――――違う!!!」
確かに。
確かに、そんな関係があるのは認める。
嫌われたくないから、その場の雰囲気に流されて。
そ
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