第七章 C.D.の計略
みんなを、信じてるから
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れるとフワリと消えてしまう。
次々に扉を開けていくほむらだが、いつの間にか現れた階段を駆け昇って開けていくほむらだが、それを発見することはできない。
ゴゴォ――――ゥン・・・・・
「な!?」
「そういえば、言ってなかったけどね。君がこの空間に入った瞬間から、この世界の崩壊が始まっている。みんなで外に出たければ、早く見つけることだだ」
「待ちなさい!!もしもそんなことをすれば、私という貴重なサンプルは失われるわよ!!」
「・・・・・そうだね。君たち五人は、ソウルジェムの孵化というシステムを知っている唯一の魔法少女だ。しかも、ほかの元魔法少女たちと違って、何の因果か魔法を使い続けている。そういう意味では、この実験は君ら以外で行うことはできないだろう」
「だったらなぜ!!」
「あのね。外にいた少女にもいったのだけれども、僕はこんなイカレた生物だらけの星になんか二度と来たくなかったんだ。自分の星で養生して、この精神疾患を完治させようと思っていたのに」
「・・・・・は?」
「思い込み。固定概念。君は僕がこうして動いていることで、何か物凄い意味があると勝手に解釈したのさ。若しくは、ほかの四人がこうだったから、次もこうすればいいんじゃないか、とか。その勝手な思い込みで、君たちはいつだって勝手に絶望する。そんなつもりじゃなかったとね。まったく、おかしいじゃないか。勝手に想像されて、そんなやつあたりは迷惑以外の何物でもない。君たちは信頼だのなんだの言うけれどね。僕たちからすればそんなものただの押しつけがましい善意としか見えないね。ああ、反論も何もいらないよ。そんなのは無駄な問答だとわかっているからね。だから、結果で示そう。ここで君が終わるかどうか。君たちが、勝手な思い込みで足元を掬われるか、だ」
「まっ」
「じゃあね」
長い長い持論を述べ、そして最後にそう告げて。
それだけ言って、キュゥべえが消える。
ビキリと亀裂が入り、まさに崩壊現象を起こしつつあるその空間に、彼女だけが取り残される。
だが、それを聞いてほむらは反応することもなく動き続けた。
こうなれば、いくら呼んだところで姿はあらわすまい。
ならば、自分は一刻も早く魂を見つけ出さねばならない。
崩壊が、始まっていた。
助けに来てくれた彼らを巻き込むことはしたくない。
そして何より、あの白色生物の言う通りなどまっぴらごめんだ。
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「あーもう!!崩壊が始まっちゃったよ!?」
「どうして抜け出せない・・・・まさか、あの中で何かあったのか!?
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