第七章 C.D.の計略
みんなを、信じてるから
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・・」
「本当に、わけがわからないよ」
「・・・・・・・そうね」
そういって、ほむらの銃を握っている手から力が抜ける。
ガシャンと教室の床に音を立てて落ちる銃。
そして
「本当にあなたたちは――――――」
そう、この生物は
「人間、というものを理解していないようね」
カッッ!!と、周囲の視界を光と熱が支配する。
ほむらの盾には、実に様々な武器、兵器は貯蔵されている。
そして今、彼女のお手製の小型爆弾が取り出され、教室の中心からすべてを吹き飛ばし粉々に打ち砕いた。
「・・・・・・おやおや」
「確かに過去は大事なものよ。でも、それは私たちの乗り越えるべきもの。明日への糧。宝箱にしまっておくのも大事だけど、時には吹っ切れるのも大切なことよ?」
「思い出は大切にと言い、かといってそういってそれを平気で踏み越える。どうやら君らは、やはり本当に僕からすれば信じられない、おかしな行動をする生き物のようだ」
「そう?」
「そうさ。まどかも、さやかも、杏子も、マミも。みんなみんな、悩むそぶりも見せずに一撃さ。まいっちゃうよ。ホント」
「だったらこれで私の勝ちね」
「そうかい?」
「ええ。これで私の魂は」
「ああ、だけどね――――――理解はできないけど、こうなることは予測ずみさ」
「え?」
ガラガラと崩れる教室。
否、教室というのは少しおかしい。
まるで今までの部屋が背景だったかのように崩れ落ち、全く別の空間にほむらは立っていたのだから。
真っ白な円形の部屋だった。
一面白の、円形の部屋だ。広さは教室のものと同じくらいか。
しかし、天井が霞んで見えないほどに高い。見上げると、そこに光源があるのか少しまぶしくも感じる。
「な――――――」
「ここだけは特別性だ。暁美ほむら」
天まで伸びているとも思えるような天井。
それを形作る、円形にグルリと張られた壁。
その壁に、無数の扉が現れてきた。
規則的に並ぶそれは、やはり延々と存在していた。
眺めていると、クラリと身体が揺れるほどに。
「君の魂は、この空間のどこかにある」
「な!?」
「さあ、探してみ給え。君自身の魂だろう?」
「インキュ・・・ベーター・・・!!!」
「君らの常套句っぽいじゃないか。自分の魂だというのなら、自分の声に応えてくれ・・・みたいな?」
「くっ!!」
バンッ!!
キュゥべえの言葉にあおられ、乱暴に扉を開けるほむら。
そこには、手を組んで眠る、ほむらの姿が。
しかし、手を触
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