第七章 C.D.の計略
みんなを、信じてるから
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しかし、宇宙もまた結合してしまったために、その調査も踏まえて地球から手を引いたはずの、ほむら曰く「奇跡を売って歩く奴」。
その彼が、いったい何をしに来たというのか。
「あなたたちって、一つの個じゃなかったのかしら?」
「宇宙にはほかの惑星もあるんだ。他にも、知的生命体というのは存在するのさ」
「そう。で、今回の仕業はあなたの物かしら?」
「そうだね。僕がこれを作り出した」
ソウルジェム内魔女結界。
魔法少女である彼女たちのソウルジェム。
それを非干渉フィールドで覆うことで、魔女へと近づいて行った彼女たちは、結界を外に張ることができずに自らの中にそれを張る。
そして最終的にソウルジェムが染まり切ったところで、そこに円環の理と言われる存在が魂を昇華させようと接触するはずだ。
「それを観測すること。そして、観測ができれば干渉もできる。僕らの目的は、こんなところだね」
「そうよね。魔女化しないというのは、あなたたちにとっては非効率的な手段ですものね」
「わかってくれるかい?」
「ええ。でも、納得したくもないわ」
ジャカッ
盾から取り出した銃を、まっすぐにキュゥべえへと向けるほむら。
対して、キュゥべえはいつも通りである。恐れも、怯みもしない。
「そんなことより、君には目的があるのだろう?」
「言われなくても、わかってるわ」
そう、ここに自分の魂がある。
ならば、それはきっとまどかの席か、ほむらの席のどちらかだ。
だが、ここで始まったのは
『あ、暁美ほむらです・・・・』
『よろしくね、ほむらちゃん!!』
「ッッ!?」
過去の再現。
自分とまどかの出会いの姿。
いきなり始まったホログラムのそれを、暁美ほむらはしげしげと眺めていた。
「どうだい?君らは過去という過ぎ去った時を何よりも大切にしているのだろう?」
「そういうこと・・・・つくづく、癇に障る生き物ね・・・・!!」
彼女らの原点と言える場所にある魂。
そこには自分一人でしか入れないという制約。
どうやらとことん、この生物は――――
「その光景、若しくは一面を吹き飛ばして、滅茶苦茶にでもしないと君の魂は出てこない」
「・・・・・・・」
「だが、その美しいものを破壊することなど、感情に揺れる君らにはできないだろう?」
「・・・・・・・」
「それにできたところで、君たちのソウルジェムは急速に濁っていくはずだ」
「・・・・・・・」
「すでに終わってしまったことだというのに。これはだたの映像だというのに、君たちはそれに手を出すことに戸惑うんだ」
「・・・・・
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