第七章 C.D.の計略
アンダーワールド
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んばかりに、ハンドルを思い切り、両手でバン!!と叩いた。
その瞬間、伝わった不動によってドフォ!!と天井に張り付いていたさやかが弾き飛ばされ、そのまま後方へと消えていく。
「これでオッケ〜」
「じゃない!!来てるわ!!」
「マジすか!!」
振り返るほむらに、確認する唯子。
そこには、ビルや木々の端にリボンを巻き付け移動してくるマミと、物凄いスピードでコンクリートの柵の上をかけてくる杏子の姿が
「あの二人はまずいわよ!?」
「えぇいスパイダーマンかあの小娘は!!!」
「え、そこなの?おどろくのそこ?」
「逃げるよ!!舌噛まないように!!」
グォン!!と車体が揺れ、マミの放つ弾丸を回避していく唯子。
さらにタイヤを狙って杏子の槍が、縦横無尽に襲い掛かっても来る。
猛攻の中走る車だが、如何せん的が大きい。
左右に揺れて回避するにも限界が訪れ、ついに車の後部にマミのリボンが引っかかってしまった。
「ヤバ!!」
「来るわよ!!」
その時点で、マミはビルにかけていたリボンから手を放し、車とつながったそれを握り締めていた。
当然、両足はコンクリートの道路につくわけだが、靴の裏にリボンを敷くことで、まるで水上スキーのように後ろについてくるではないか。
「驚いた!!」
「なんで他人事!?」
言っているとガクン!!と車が揺れ、一瞬軽くなったと思うと、ガタン!!とマミが車の後部へと着地してきていた。
思うに、最初のガクン!!は、リボンを引いてジャンプした衝撃か。
マスケット銃を振りかぶり、後部ガラスを粉砕し、ほむらの身体へと腕を伸ばして襟をしっかりと掴み取ってしまった。
「しまっ」
バンッッ!!と不動を送るも、すでに間に合わず、マミはフワリと車を蹴って離脱してしまった。
あとは、車が進むだけで距離が稼げる。そんな感じに、いけたのだろうが―――――
「ダァああああ!!不動三連!!」
バガドンッッ!!と、おおよそ人体からは出てはいけない轟音がして、マミの身体が吹き飛んだ。
顔面、心臓部、腹部にそれぞれ、右掌、左拳鎚、右膝が当てられ、一瞬で三撃の不動がマミの身体へと叩き込まれた。
さらに車のほうへと伸ばされた杏子の槍を掴み取り、ぶん回してから杏子ごと地面に叩き付けて引き離す。
そして宙で奪還されたほむらは、その乱入者―――翼刀の手によって、砕けてなくなった後部ガラスの位置から車内へと投げ戻された。
「びっくりした!!おかえり!!」
「え、ええ・・・・」
「さて!!じゃあこのまま学校まで行くよ!!覚悟オッケー!?」
「わかったわ・・・・このまま眠りっぱなしじゃ、しょうがない
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