第七章 C.D.の計略
アンダーワールド
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ごわい」
「だろうな」
そういって、いまだ眠るほむらに視線を向ける。こう見ると眠っているだけにしか見えないが、ソウルジェム内では何が起きているのか。
「ベテランらしいウィザードに・・・・行かせたけどさ・・・・」
「まあ、翼刀に唯子も付いて行ったから大丈夫だろ」
「さっきなのはさんも飛び込んでいきましたよ?」
「何やってんだよ・・・・」
はぁ、と手を当てて溜息をつく蒔風。
だが、自分も行かねばならないだろう。そう思って腰を上げるが、アリスにそれは止められてしまった。
曰く、これ以上他人を中に入れると危険、だそうだ。
「そうか・・・・じゃあ・・・・少し、休める・・・か・・・」
「・・・蒔風?」
ドサァ、と腰から椅子に座る――――否、落ちた蒔風が、ぐったりと胸元をさらけ出すように腕をだらりと下ろしてしまった。
その異様な光景にアリスもショウもギョッとして驚き、直後に駆け寄った。
「ワリ・・・少し熱っぽい・・・」
「無茶して・・・・これ飲んで、ゆっくりしてください!!」
「うぺっ!あっち!?」
無理やり渡された白湯とともに薬を流しこむ蒔風。
モニターには、円形の街並みと、無機質な点だけですべてがあらわされていた。
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「ってことで、君の中に侵入して、見つけ出したってこと」
ホントは暴れるファントム倒してその人を助けるためのなんだけどね、と、バイクを走らせる晴人はすでに変身を解いている。
後ろの席では、乗る前にもらったプレーンシュガーのドーナツをもそもそと食べるほむらが。
「それで?どうすればいいの?」
「この世界のどこかに、君の魂が眠っているはずだ」
「・・・・このソウルジェムそのものが魂じゃなくて?」
「君は「人格」、つまりは精神に当たるんだってさ。んで、それと魂を合わせてやれば、後はオッケー」
後は方法は何でもいいので、ソウルジェムを無効化すればいいだけのこと。
だが、この広い見滝原。
偽りとはいえ、実際のものと広さは同一だ。
「心当たりとかはないのかしら?」
「確か・・・・その子の原点、みたいなのだったかな?」
「私の、原点?」
そういう晴人は、言葉を進める。
バイクはとりあえず走らせているが、目的地があるわけではない。
止まっていると守護者に狙われるため、適当に回っているだけだ。
「原点って?」
「えっと、確か翼刀の話だとな」
すでに杏子を回り、ほかの二人のそれを聞いてきた翼刀が言う
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