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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
アンダーワールド
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る精神世界が存在していた。
それは魔力を持つ人間の精神内にあり、その人物の想い出、特に印象深かったり、一番大切だったりする想い出が描き出されるのである。

そして、その魔力を持つ人間が絶望することで、そこにファントムが生まれ、アンダーワールドを蹂躙、破壊することでそいつらはその人物を、まるで殻のように突き破って現実に現れることとなるわけである(その時点で、元の人格は消滅する)
ウィザードは彼らを救うために「エンゲージウィザードリング」の魔法によって、アンダーワールドに侵入し、そのファントムを倒すことで怪人化を阻止してきた、というわけだ。

ちなみにここで絶望に負けず、自らの力でそのファントムを抑えつけることに成功すると魔力を扱うことが可能となり、魔法使いとなる資格を得るわけだが、今回はそれはいいだろう。



そう、重要なのは・・・・このファントムが生まれるシステムが、魔法少女が魔女へと孵化するシステムに酷似している、という点だ。



結合し、様々な可能性を内包しているこの世界ならば、そこに潜り込んで彼女たちを見つけ出すことができるのではないか?
その考えに至り、彼らはさっそく動き出した、という次第だ。

だが、このアンダーワールド。
魔法少女に発生したというイレギュラーだけあって、少々特殊なカタチになっていた。




第一に、アンダーワールドには主人を守る守護者がいる。
その守護者の選定は、その彼女たち自身が「守ってくれる」「頼りになる」と感じる存在に限ったものとなるのだ。

第二に、アンダーワールドに存在する人物は重複できない。
つまり、その中で守護者となっている人物は侵入できないというわけだ。

これが厄介なもので「ここがアンダーワールドだ」といったところで、侵入者は守護者たちよりも(こういうとなんだが)信頼度が低いということになる。
彼女たちは迷いながらも、守護者のほうを信じてしまいやすい傾向があるのだ。



だが、それでも四人までは戻ってこれた。
異世界に入れるということ、何が待ち受けているかわからないということで、蒔風、ショウ、翼刀が選ばれ、ほか二名にウィザード、ビーストが着くことになったのである。

ちなみに早かった順としては、最初に杏子、そしてまどか、マミと続き、ついさっきビーストがさやかを連れもどしたばかりだ。
現在は、上条が幻想殺し(イマジンブレイカー)でソウルジェムに触れて消滅させたので戻るのはすぐだろう。



「鹿目まどかは少しごねたが、利発的な子だからな。助かった」

「俺はマミちゃんだったからなぁ。少し・・・・っ、きつかったわ」

「んで、翼刀は」

「佐倉杏子を連れ出してから、暁美ほむらの中、か」

「多分、彼女が一番手
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