第七章 C.D.の計略
アンダーワールド
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数時間前、というのは、すでに数名は意識を取り戻しているからだ。
まどか、マミ、杏子の三人は、頭を抑えたり首を振ったりして意識を回復させているところ。
目覚めたとはいえまだはっきりしていないようで、もう少し寝てなさいとシャマルやアリスに促される。
「なぜこうなったかの推測は簡単だが・・・・」
「よっとぉ!!」
「お疲れさん、仁藤」
「ま、いいってことよ!!中に出てきた怪物ってのも、腹いっぱい食えたしな!!」
ショウと蒔風が彼女達を目にしながらそう話し合っていると、さやかに重なって表れた魔法陣の中から仮面ライダービースト/仁藤功介が飛び出してきて変身を解いた。
そう。
彼女たちは、現在謎の現象に囚われている。
もしも、これに知る単語を当てはめるとするならば、それはきっと――――
「魔女化、っていうのか?」
「ソウルジェムがなぜか存在しているからな」
最後に残ったソウルジェムは、今ほむらの胸元におかれている。
先ほどまでは、皆がそうだった。
順を追って、説明しよう。
4月下旬。
そろそろ5月に変わろうとする時期になって、5人の魔法少女たちの消息が途絶えた。
ショウの言う通り、5日もかからず「EARTH」によって彼女たちは見つかったのだが、その胸元にはソウルジェムが鎮座されていたのだ。
ソウルジェムは、彼女たちの魂を肉体から抜出し、固体化させて別個管理できるようにするシステムだ。
ソウルジェムには濁りという現象があり、それを引き起こす原因は2つ。
一つは、魂の離れた肉体の維持や、それによる魔法の使用による、魔力の消費によるもの。
もう一つは、彼女たちの精神状態に依存した濁りだ。
当然ながら、数日も放置されていた彼女たちはそれなりの穢れをソウルジェム内に溜めていたが、それは翼刀によって回復していた。
だが、ソウルジェムの濁りを取り除いても彼女たちは目覚めない。
探ってみると、魂とは別の箇所に精神が飛ばされてしまっているらしい。
肉体と、精神と、魂。
肉体は身体。
魂は生きるエネルギー。
精神はそれらをつなぐものだとされているが、その精神が見当たらないらしいのだ。
もしもこの状態でソウルジェムを無効化し、魂を彼女たちの身体に返そうとしてももどらない可能性がある。
借りに戻っても、ただ「生存している」だけの状態であり、人格が戻らない可能性が出てきたのだ。
そこで、今回結合してきた魔法使いのライダーに、協力を求めることとなったのだ。
アンダーワールド
ファントムという怪人が存在した仮面ライダーウィザードの世界では、そう呼ばれ
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