暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
アンダーワールド
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していくと雲があり、ある程度行くと空を抜けて宇宙へと抜けて、さらにその先の星々にまで―――――


「そんなのでたらめよ」

「嘘じゃない。ここは卵型の一種の結界みたいになってる。俺の知ってるアンダーワールドとは少し違うけど、取り合えず現実じゃない」

「だって・・・・だって!!そんなものないわよ!?空があって、雲もあって、この星が」

「なぜわかるんだ?」

「え・・・・・」



「どうして君に、そこまでの視界が得られるんだ?」

「それ・・・は・・・・」

そうだ。自分は今確かに感じた。

真上を見上げる自分から、カメラがズームアウトしていくかのように天空へと昇っていくのを、確かに。


「な、なんなの・・・これ・・・・」

「自覚すればあっという間。ただ、そこまでが長かった」


自覚できる。確認できる。
空を抜けて、雲を抜けて、その先を抜けた先に―――――そう、これはまさか


「・・・・・ソウル、ジェム?」

自分たちはその中にいる。
その中に完成した、偽りの見滝原市の中にいる。

だが、ソウルジェムの外側は真っ暗で見えない。
一体何が起こっているのか――――――


「とりあえず、君を連れ出さないといけない」

「え?」

「この世界から。さ、行こう」

《コネクト・プリーズ》


そう言うと、魔法陣の中から専用マシン・マシンウィンガーを引き出して跨るウィザード。
言われるがままにほむらはその後ろに乗って、その場から移動していった――――



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「暁美ほむらの反応が、ウィザードとともに移動しています」

「おっけぇ。上手くやったみたいだな」

「ゆーて、いっちばん手間かかってるけどなぁ」


ついに、見事に復旧した「EARTH」ビル。
つい数時間前まで、その医務室に最初の患者が並んでいた。

その人数は、五名。


鹿目まどか、美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子。
そして、暁美ほむらだ。

彼女たちのベッドの周りには、様々な状態を表しているモニターが浮かび、その状態を逐一表示していた。



「段々こっちに遊びに来る子が減ってるから、遊びに行ってみりゃ見滝原にもいないとは思わなかった」

「探し出すのに早くて一日、長くて四日はかかったからな」


「う・・・うん?」

「えと・・・・」

「あったまいてぇ・・・・」


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