第27話 太陽の娘
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く着替えて顔を洗ってきなよ。今日はお父さんが朝ご飯の当番だから待ってるよ」
「うん、今準備するわ」
「じゃあ先にいってるよ」
あたしは義弟のヨシュアに返事をして彼が部屋を後にしたのを確認してから着替え始めた。
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「おはよう、父さん」
「おはよう、エステル。今日はお寝坊だな」
「えへへ、ちょっといい夢を見ていたんだ」
「そうか、まあとにかく朝食を食べなさい。ヨシュアも席について」
「うん、わかったよ」
「それじゃあ食うか、いただきます」
「「いただきます」」
あたしは父さんに挨拶をして自分の席に座り朝食を食べる。
「ごちそうさま〜!とっても美味しかったわ!」
「朝からよく食べるね……」
あたしの食べっぷりを見てヨシュアが半笑いをしていた。何よ、別にいいじゃない。
「いいじゃん。子供はよく食べてよく寝る事で育つのよ」
「まあしっかり喰って力を付けるんだな。何ていったって今日は研修の仕上げなんだろう?」
「うん、今までのおさらいだけどね」
「それが終わればあたしたちも『遊撃士』よ」
あたしはふふんと胸を張るように父さんに話した。今日の研修を終えればあたしもいよいよ遊撃士になれるんだから、もう子供扱いなんてさせないわよ!
「最初になれるのは『準遊撃士』だろう?まだ見習いになったばかりだ。一人前になりたければ早く『正遊撃士』になることだな」
「むむっ、上等じゃない」
遊撃士には順序があって研修を終えた人を準遊撃士といってそこから実績を積んでいきそれがギルドに認められると晴れて正遊撃士になれるシステムなの。だから父さんに追いつくためにも早く正遊撃士にならなくちゃ。
「何を張り合ってるんだか……」
「ちょっと、ヨシュアも父さんに負けないぞっ!……ってくらいの意気込みをいいなさいよ」
「今日は試験もあるんだ、まずはそれに受かってからだよ」
「大丈夫大丈夫、何とかなるって♪」
「全く……君は前向きというかなんというか」
別にいいじゃない、受からないって思って受けるより受かるって思ってやった方が絶対いいんだから。
「ほらほらお前たち、そろそろ町に行った方がいいんじゃないか?シェラザードが待ってるんだろう?」
「あ、いっけな〜い!そろそろ行かないと!」
「それじゃ行ってくるよ、父さん」
「ああ、気をつけてな」
あたしは父さんに挨拶をしてヨシュアと一緒に街に向かった。
「ちょうどいい時間についたみたいだね」
「それにしても日曜学校を卒業したばっかりなのにまた勉強しなくちゃいけないなんて思ってもなかったなぁ」
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