ペルソナ3
1897話
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は別なのだが。
だが、桐条の言葉を聞く限りでは、どうやら順平はその辺りを考えたらしい。
……その割に、今日も学校では同じような感じだったが。
その辺りを話すと、桐条は小さく溜息を吐く。
『伊織も、既に自分が悪いというのは分かっているのだろう。だが……分かっていても、今までの自分の行為を考えると、アルマーにあっさりと謝るような真似は出来ない。恐らくそういう事だと思う』
「そうか? 順平の性格を考えれば、意外とあっさりと謝ってきそうな感じがしないでもないんだが……まぁ、順平とパーティを組んでる桐条が言うのなら、そうなのかもしれないな」
『伊織も、アルマーを認めようとは思っている筈だ。だが、今までの事がある以上、容易にそれを認める事は出来ない。……だから、アルマーの力を改めて見せてやって欲しい。そうすれば、伊織もアルマーの事を認めるようになると思うのだ』
桐条も、順平を含めて何人もを率いている以上、色々と大変なのだろう。
そんな桐条に対して思うところがない訳ではない以上、俺もその提案を引き受けない訳ではない。
「そこまで言うのなら、引き受けてもいいが……最悪の場合、順平の態度はより頑ななものになるぞ? それでもいいのか?」
『ああ。正直なところ、今の伊織をそのままにしておくのは、色々と危険だ。もし今回の一件でも伊織がどうにもならないようなら……こちらとしても、考える必要がある』
この場合の考えるというのは、恐らく……いや、間違いなく順平という戦力を桐条グループとしてどうするかという事になるだろう。
さすがに命を奪うような真似まではしないと思うが、それでも桐条グループであればペルソナをどうにかする手段を持っていてもおかしくはないし。
「つまり、順平に対する最終判断という訳か」
『そうだ。勿論、私としては伊織が私達の仲間として活動してくれる事を祈っているが、な』
いきなり最終判断? と思わないでもなかったが、考えてみれば俺が順平に敵視されるようになってから、何だかんだとそれなりの時間が立っている。
にも関わらず、順平の方で態度が変わらない以上、桐条の反応は当然でもあるのだろう。
勿論、その言葉通り桐条が順平を仲間としておきたいと思っているのは、間違いないだろうが。
「分かった。そっちがそこまで覚悟を決めてるのなら、こっちもそれに応えよう。……ただ、そうなると順平には今回の一件が最終判断を兼ねていると、そう言わない方がいいのか?」
『そうして欲しい』
桐条が若干苦々しそうに言ってくる。
まぁ、最終判断だと分かっていれば、順平も今のままだと不味いと判断して、本心ではない行動を取る可能性もあるだろうしな。
本当の意味で順平の考えを変えるのではなく、場当たり的な行動を……とい
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