第10話:前編
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
たりします。
その為、さっきから擦れ違う冒険者から注目の視線を浴びせられるだけでなく、ヒソヒソ話までされています。
「おい。あれって、【剣聖】だよな?」
「ああ。しかも、【剣聖】だけじゃねぇ。【鎮守】や【陽炎】、【狂姫】もいる。間違いねぇ、ヘファイストス・ファミリアだ」
「はぁ?お前何言ってんの?【剣聖】が所属してんのはアストレア・ファミリアだろ。ヘファイストス・ファミリアじゃねぇよ」
「お前こそ、何言ってんだ?アストレア・ファミリアは何年も前に消滅しただろうが!【剣聖】が所属してんのはヘファイストス・ファミリアでもアストレア・ファミリアでもねぇ!!へ、へ、ヘス………、ヘストレア・ファミリアだ!!」
「「「「「「「「「「それだ!!」」」」」」」」」」
全然違います!!何ですか、ヘストレア・ファミリアって!?神様とテレシアさんの名字が混ざってるじゃないですか!!僕達はヘスティア・ファミリアです!ヘストレアなんて名前の派閥じゃないです!!
「あやや〜。他の冒険者の人ら、またウチらの派閥のこと間違って覚えてもうとるぇ」
「ま、うちの派閥はテレシアの姉御が一番有名だから間違って覚えられるのも仕方ないじゃない」
「うむ。我々の本拠地の外観は明らかに零細派閥のそれだからな」
「しかし、それも今回の取り立てが上手くいけば改善されます。姉上」
「本拠地の外装がまともになれば他の冒険者にも派閥名をちゃんと覚えて貰えるのです。まぁ、私としては姉様の家名であるアストレア・ファミリアでもいいですが」
「ちょっ、ネコネさん!?そんなこと言ったらヘスティア様が泣いちゃいますよ!!?」
アトゥイさん、ヤクトワルトさん、ノスリさん、オウギさんは何で派閥の名前を間違って覚えられているのに落ち着いてるんですか!?あと、ネコネさんは神様を蔑ろにし過ぎ!!キウル君は良く言った!
ちなみに、同眷属のツッコミ所があり過ぎる発言に内心でもツッコミきれない僕の心境など知りもしない周囲の冒険者は未だにヒソヒソ話を続けている。
「ってかヘストレア・ファミリアの連中、全員完全武装じゃねぇか。1週間位前に深層遠征から戻って来たばっかだろ?もう次の深層遠征に行くのか?」
「いや、流石にそれはねぇだろ。見覚えのねぇ奴もいるし、新人冒険者の付き添いじゃねぇか?」
「新人冒険者の付き添いが上級冒険者14人って、どんだけ過保護なんだよ。っていうか、それ以前にヘストレア・ファミリアが向かってる方向って、摩天楼とは逆じゃね?」
「確かに。………ってことは、出入りか!?どっかの馬鹿派閥が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ