0240話『第一潜水隊、揃いました!』
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潜水艦の子達の数を思い出して汗を垂らしている。
その気持ちは分かるよー。
私も同型艦は合わせて四人もいるから他人事じゃないし。
あー、今のところはただ一人だけオンリーワンの子達は逆に羨ましいとも感じちゃうしね。
今のところでお姉ちゃんの取り合いにならないのは偏に時間割とか決めているところもあるしね。
みんなは私と思考パターンはだいたい同じだけどケッコン艦は私だけだからね、だから少し気持ちの余裕もあるしね。
いざってなれば提督のところにいけばいいしね。これぞケッコン艦の特権って奴……?
……そうだね。
「それじゃ今から提督のところにでもいこっか! 今の時間は任務も終わらせて残っている書類整理とかしているとおもうし」
「しおいさん、ナイスアイディア♪ それじゃさっそく行ってみよう! いざという時は夜まで付き合わせてお酒に弱い提督をべろんべろんにして食べちゃうのもありだよね! イヒヒ♪」
おおっと! イヨちゃんが妖艶な笑みを浮かべているね。
これは提督をガードしないとすぐに食べられちゃいそうだね。イヨちゃんはお酒飲みのグループの中でもかなり飲む方だから。
この間なんて朝まで隼鷹さんとかと酒飲み比べしていてヒトミちゃんが必死に「イヨちゃん……もう飲むのは、やめて……!」と涙目で必死に説得していたしね。あれは見ていて酷かった……。
そして案の定、
「……イヨちゃん……」
「ヒッ! あ、姉貴!?」
ヒトミちゃんがかなりの低音からの声を出してイヨちゃんを睨んでいた。
これは説教modeだね。
そんな二人の光景を見ていてお姉ちゃんが少し引きながら話しかけてきた。
「し、しおい……? ヒトミさんの様子がおかしいわね?」
「あー、大丈夫だよお姉ちゃん。これはいつもの事だから。お姉ちゃんもそのうち慣れるよ」
「そうなの……あまりなれるのも怖いわね……」
そんな感じで騒ぎながらも執務室へと向かう私達。
そして扉をノックすると中から榛名さん声の提督の声で『入っていいよ』と返ってきたので、
「それじゃ入ります!」
私達は中に入らせてもらった。
そして、
「おお、みんなか。見れば第一潜水隊の揃い踏みか……なかなかいいものだな。みんなが揃うのは」
「えっ? 提督も私達の編成を知っていたの?」
イヨちゃんがそれで驚いていた。
声には出さないけど私も驚いた。
提督も博識だねー。
あまり目立たなかった私達潜水隊の編成も知っているなんて。
「当然だ。この世界に来てよりいっそう勉強したからな」
《ふふふ……提督は頑張りましたからね。仮初めの提督じゃ嫌だって言っていて……》
榛名さんもどこか自分の事のように嬉しい表情を浮かべている。
そういえば、
「お姉ちゃんは提督と榛名さんの
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